ロッキード C−130ハーキュリーズ

C-130 HERCULES ,Lockheed (ex Lockheed Martin)

C-130
低高度パラシュート展開貨物投下システムを試験中のC−130E

 米国で開発された最初の4発ターボプロップ輸送機。原型機が初飛行してから半世紀近くが経過して いるが絶え間ない改良のため現在でも中距離輸送機の決定版として世界中で使用されている。
 高翼型式の主翼、太い胴体、後部のランプ兼用貨物扉、貨物の搭載が容易なよう低く設定されている が不整地でも離着陸可能な力強い主脚など現代戦術輸送機のお手本とも言える機体で、車両の自走搭載 から空挺部隊の空中降下まで可能な非常に使い勝手の良い機体に仕上がっている。
 本来の輸送機型に加え空中給油型や対ゲリラ攻撃機型、電子戦機型、空中回収機型、救難機型、ドロ ーン(無人機)発射母機型などの派生型も製作され世界60カ国に2,000機以上のセールスを記録 している。また民間向けにもL−100の名称でセールスされ、L−100シリーズ全機で114機が 製作されている。
 1996年9月に従来型C−130の生産はうち切られ、現在は新型のC−130Jハーキュリーズ II(民間型はL−100J)へ移行している。 AC−130シリーズおよびC−130Jについては別 項を設けて述べることにする。

機体詳細データ(C−130H)
寸法(L×W×H/翼面積)29.79×40.41×11.66m / 162.1m2
機体重量(自重/全備)34,686kg / 70,310kg(過荷重79,380kg)
飛行速度(最大/巡航)325kt / 300kt
上昇率(海面上)579m/min
上昇限度(実用)10,060m
離着陸距離(離陸/着陸)1,573m / 838m
航続距離最大搭載時3,789km、最大燃料搭載時7,871km(増槽使用)
エンジンアリソン社製 T56−A−15ターボプロップ×4基
出力4,508HP×4。機体内燃料搭載量26,344リットル
武装輸送機型には武装なし
乗員数/機体初飛行乗員5名+兵員92名 / 1954年8月23日(試作原型機YC−130)
備考(各タイプ詳細) YC-130A:試作原型機
C-130A:初期生産型。T56-A-1Aまたは-A-9エンジン搭載。だんご鼻状の機首が特徴(216機)
C-130B:第2期生産型。T56-A-7エンジン搭載。改良型4翅プロペラ(230機)
C-130D:C-130Aを改修した極地輸送任務機。スキー降着装置が装備された(12機改修)
C-130E:改良型C-130B。主翼に外部燃料タンクを装備し航続距離延長した機体
C-130F:第3期生産型。米海軍向けの輸送機型(7機)
KC-130F:米海軍・海兵隊用の空中給油機型。ホース&ドローグ式空中給油装置を搭載(40機)
LC-130F:C-130Bを改修した極地特殊任務機。C-130Dに似たスキー降着装置を装備
C-130H:第4期生産型。T56-A-15エンジン装備。アビオニクスを一新したモデル
C-130H-30:C-130Hの胴体延長モデル。輸出モデルの基本型である
HERCULES C.Mk1:C-130Hをベースにした英国向けモデル。社内モデル名はC-130K
HERCULES C.Mk1P:HERCULES C.Mk1に空中給油受け棒を装備した改修型の呼称
HERCULES C.Mk3:C-130H-30同様の胴体延長モデル。HERCULES C.Mk1を改修
KC-130R:米海兵隊の空中給油機型。C-130Hベースの搭載量強化型
LC-130R:C-130Hを改修した極地輸送任務機。C-130Dに似たスキー降着装置を装備
KC-130T:米海兵隊の空中給油機型。最新電子装備搭載により各種航空機に給油可能
L-100:C−130シリーズの民間向け機体名称
L-100-20:L-100の胴体延長モデル。外国軍にも輸送機として輸出された
L-100-30:L-100-20の胴体をさらに延長したモデル。97席の旅客型もある
C-130J:ハーキュリーズIIと呼ばれる機体。新型エンジンを搭載
AC-130:A、E、H,Uなどの型がある対地攻撃機(ガンシップ)
EC-130V:電子戦機型。メーカー自主開発機
C-130X:米空軍による最新アビオニクス搭載などによる近代化・寿命延長計画の呼称
C-130AEW&C:早期警戒機型。メーカー自主開発機
他にも多岐にわたる派生型(70種以上)が存在する
LAST UPDATE 2003,05,11(FirstUp 2000,01,01)