ダグラス C−124グローブマスターII

C-124 GLOBEMASTER II , Douglas

C-124
米空軍MATS所属のC−124A

 1947年に米陸軍から独立して空軍が設立されたとき、空軍では大型戦略輸送機の絶対数が不足している との意見が出てきた。そこで空軍とダグラス社が協議した結果 C−74グローブマスターの機体 を基礎とした新型輸送機の開発を行うことになった。
 YC−124と名付けられた新型機原型はC−74生産5号機をベースに改造されたものであるが、胴体は 与圧を使用しないことから円形である必要が無くなったため、C−74に比べて高さを2倍にし2階建てとす ることで搭載量の増加を図った。また、機首下部に観音開きドアを取り付け自走車両などはこのドアから乗り 入れが可能とされた。
 当初50機の生産を見込んでいたが朝鮮戦争の勃発により発注数は飛躍的に増加、最終的に204機の発注 が行われた。容積の大きな貨物室はかさばる貨物も搭載できたため軍用航空輸送司令部(MATS)をはじめ 欧州米軍、極東米軍、戦略空軍など世界各地に散らばる米軍に重宝された。特に英国へ展開する中距離弾道ミ サイルSM−75などはミサイル本体を分解せずそのまま搭載できた。
 その後C−133カーゴマスターC−141スターリフターが就役 したことで当機は次第に現役から退くことになったが、時代遅れとなったベトナム戦争当時でもこれら新型機 が搭載できない貨物を積んで太平洋を横断する当機を見かけることが多々あった。
 最後のC−124はC−5ギャラクシーが就 役したことにより1970年に退役している。

機体詳細データ(C−124C)
寸法(L×W×H/翼面積)39.75×53.07×14.72m / 232.81m2
機体重量(自重/全備)45,900kg / 88,000kg
飛行速度(最大/巡航)436km/h / 370km/h
上昇率(海面上)232m/min
上昇限度(実用/限界)5,610m / 6,650m(最高巡航高度)
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離6,500km(荷重12,000kg)
エンジンプラット&ホイットニー社製 R−4360−63A星形レシプロ×4基
出力 3,800hp×4  機体内燃料搭載量 52,900リットル
武装武装なし。最大貨物搭載量 31,000kg
乗員数/機体初飛行乗員5+兵員200名 / 1947年11月27日
備考(各タイプ詳細) YC-124:C−74改造の原型機
C-124A:最初の生産型。R-4360-20Wエンジン(3,800hp)搭載
YKC-124B:YT34-P-1エンジン(5,500hp)搭載の空中給油機型原型
YC-124B:給油機としての開発を断念した後改装されたYKC-124Bの呼称
C-124C:燃料容量・離陸重量を増加、機首にレドームを搭載した改良型
LAST UPDATE 2001,05,06