フェアチャイルド C−123プロバイダー

C-123 PROVIDER , Fairchild

C-123
ベトナム上空で森林枯葉作戦に従事する米空軍のUC−123K

 第二次大戦中に米陸軍が使用する強襲用グライダーを生産するために設立されたチェース・エアクラフト・ カンパニーが原型を作った戦術輸送機。チェース社が設計したXCG−18グライダーにエンジンを搭載した YC−122軽強襲輸送機を拡大した機体で、原型は1949年に初飛行したものの米軍から生産前機製作の 契約を得ることが出来たのは1952年になってのことであった。
 生産前機が完成した1953年にチェース社はカイザー・フレーザー社に吸収されたため、生産機300機 の生産契約もカイザー社に引き継がれることとなったのだが、この契約は取り消されC−123の継続開発と 生産契約はその責任を引き受けたフェアチャイルド社に与えられた。
 全金属構造、片持ち単葉高翼、傾斜台にもなる後部貨物ドアなど戦術輸送機に求められる特徴を全て盛り込 んだ機体で、生産型1号機は1954年に米空軍へ納入された。
 R−2800ダブルワスプ星形ピストンエンジンという旧世代レシプロエンジンを搭載していたが、改良と して補助ジェットエンジンを後に搭載した機体も多い。翼端に薬剤散布用ポッドを装着し、ベトナム戦争で森 林枯葉作戦(俗に言う枯れ葉剤作戦)に使用された機体もある。
 ベトナム戦争後余剰となった機体はフィリピン、台湾などに供与された。米空軍では1980年代前半まで 予備役として現役であったが現在は全機退役してしまっている。

機体詳細データ(C−123B)
寸法(L×W×H/翼面積)23.09×33.53×10.39m / 113.62m2
機体重量(自重/全備)13,600kg / 27,000kg
飛行速度(最大/巡航)394km/h / 330km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,370km
エンジンプラット&ホイットニー社製 R-2800-99W星形ピストンエンジン×2基
出力 2,300hp×2
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員3名+兵員60名 / 1949年10月14日(XC−123)
備考(各タイプ詳細) XC-123:原型機。グライダーXG−20にエンジンを付けた機体
C-123B:最初の生産型の呼称(生産数は全派生型を含めて302機)
HC-123B:米沿岸警備隊に譲渡されたB型10機の呼称
UC-123B:枯れ葉剤散布作戦用に改修されたB型の呼称
VC-123C:VIP用(司令部)輸送機として提案された機体。製作されず
C-123J:翼下に補助ジェット(J44)を搭載したB型改良機の呼称
C-123K:翼下に補助ジェット(J85)を搭載したB型改良機の呼称
NC-123K:K型に地上銃撃用武装を施した機体(ガンシップ)。別名AC−123K
UC-123K:枯れ葉剤散布作戦用に改修されたK型の呼称
VC-123K:VIP用輸送機に改修されたK型1機の呼称
YC-123D:境界層制御システムを搭載した試験機
YC-123E:あらゆる場所へ進出できる”パントベース”降着装置評価機
YC-123H:左右幅の広い降着装置を取り付けた評価用原型機
YC-134A:D型とE型両方の特徴を備えた評価試験機
LAST UPDATE 2001,04,14