ビーチ・クラフト U−21/C−12

U-21/C-12 , BeechCraft(ex Raytheon Beech)

C-12
米陸軍所属のC−12D

 米国のビジネス用双発汎用機メーカーとして有名なビーチ・クラフト社(現在はレイセオン・ビーチ 社)が生み出したベストセラー双発汎用機キングエアシリーズの軍用転用型。
 1964年に開発された与圧キャビンを持つキングエア90シリーズは5,000機以上を売り上げ るベストセラー汎用機だが、米陸軍と空軍は当機が開発された当初から通信連絡用として目を付けてお り1965年には早速キングエア65−A90を導入しU−21と正式名称を付けた。
 基本任務は通信連絡であるが、特殊装備を搭載した通信傍受機や電子戦型も製作されベトナム戦争な どで使用された。また1972年に登場したT字型尾翼を持ち燃料搭載量を増加させたスーパーキング エア200も即導入されC−12として現在も使用されている。
 米軍以外にも多数の国が軍用として就役しており、日本でも海上自衛隊が固定翼機パイロットの操縦 訓練や基地間の連絡業務などにキングエアモデルC90を使用している。

機体詳細データ(C−12A)
寸法(L×W×H/翼面積)13.34×16.61×4.57m / 28.15m2
機体重量(自重/全備)3,330kg / 5,700kg
飛行速度(最大/巡航)481km/h / 438km/h
上昇率(海面上)747m/min
上昇限度(実用)9,450m
離着陸距離(離陸/着陸)590m / 540m
航続距離3,000〜3,800km(空輸時)
エンジンプラット&ホイットニーカナダ社製 PT6A−38ターボプロップ×2基
出力 750hp×2  機体内燃料搭載量 1,600kg
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員2名+兵員8名 / 1965年(U−21)/1972年(C−12)
備考(主要タイプ詳細) U-21A:民間モデル65−A90を元にした軍用型。主に通信連絡用
EU-21A:電子偵察任務用に改修されたU−21A
RU-21A:電子関連任務用(詳細不明)に改修されたU−21A
U-21B:米国陸軍向けの信号情報収集/電子戦用機
RU-21B:U−21Bと同様の機体であるがアンテナ配置が異なる
RU-21D:RU−21Aと同様の機体であるが操縦席が改良された
RU-21E:ベトナム戦争中「ガードレール」作戦用に改修されたRU−21D
RU-21J:「セフリーランサー」計画により機上放射検知・包囲探知装置を搭載
LC-90:海上自衛隊が使用する連絡任務用機体の呼称
TC-90:海上自衛隊が使用する練習任務用機体の呼称
UC-90:海上自衛隊が使用する空中撮影任務機の呼称。元は建設省所有機
C-12A:民間モデルキングエア200を元にした軍用型
UC-12B:汎用モデル。胴体横に貨物用ドアを設置。米海軍・海兵隊も採用
C-12C:米陸軍が少数を導入した汎用モデル。PT6A−41エンジン搭載
C-12D:汎用輸送型。PT6A−41エンジン搭載。翼端タンク装備可能
RC-12D:C−12Dを信号情報収集/電子戦用に改修した機体
UC-12D:C−12Dと類似の汎用輸送型。米陸軍・空軍が導入
C-12F:作戦支援機として米空軍が導入した機体
LAST UPDATE 2001,04,28(FirstUp 2001,01,21)