CASA C−101アビオジェット

C-101 AVIOJET , CASA

C-101
ヨルダン空軍所属のC−101CCアビオジェット

 スペインのCASA(スペイン語の「航空機製造会社(Construcciones Aeronáuticas S.A.)」の 頭文字を取った社名)で生産された基本ジェット練習機。1970年代半ばにCASA社はスペイン空軍 が使用していたジェット練習機 ロッキードT−33の後継と して開発を開始、翌年には原型機の公式契約を締結したがスペイン空軍が示した契約条件は「1978年 末までに原型機4機により1,500時間の飛行試験を完了すること」という法外な注文であった。ジェ ット練習機の開発経験が少ないCASAは急遽米国のノースロップ社と西ドイツのMBB社に協力を仰ぎ、 機体の一部設計を委託した。そのおかげもありスペイン空軍がXE−25と名付けた原型機は1977年 5月に初飛行を行うことができた。
 CASA社は1978年からの10年間に当機300機のセールスを予測していたが、スペイン空軍 に納入された88機を含めて145機しか販売できなかった。しかし、これは当機が他社の同等機(例 えばBAeホークダッソー/ドルニエ・アルファジェットなど) に劣っていたわけではなく単に同社のマーケティングが甘かったためのようだ。
 スペイン空軍に納入された練習機型の他に輸出型としての武装練習機型や軽攻撃機型もあり、チリ、 ホンジュラス、ヨルダンに輸出(チリでは現地組立も含む)されている。

機体詳細データ(C−101CC)
寸法(L×W×H/翼面積)12.50×10.60×4.25m / 20.0m2
機体重量(自重/全備)3,470kg / 6,300kg(練習機型は4,850kg)
飛行速度(最大)806km/h(6,100m)
上昇率(海面上)1,860m/min
上昇限度(実用)12,800m
離着陸距離(離陸/着陸)750m / 不明
航続時間7時間(最大燃料、練習機型)、戦闘行動半径520km(攻撃機型)
エンジンギャレット・エアリサーチ社製 TFE731−5−1ターボファン×1基
推力 1,950kg  機体内燃料搭載量 1,850kg
武装攻撃機型および武装練習機型には12.7mm機銃×2(弾数各220)または30mmDEFA機関砲×1(弾数130)、翼下にロケット弾ポッド×4、通常爆弾×4、シーイーグル対艦ミサイル×2などを搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1977年6月27日(XE−25)
備考(各タイプ詳細) C-101:原型機。スペイン空軍呼称XE−25(4機)
C-101EB:国内向け複座練習機型。スペイン空軍呼称E−25ルミラ(88機)
C-101BB:輸出向け武装練習機型。チリ(現地呼称T−36)などへ輸出
C-101CC:輸出向け軽攻撃機型。ヨルダン(現地呼称A−36アルコン)へ輸出
C-101DD:CC型を元にした性能向上型練習機。エンジン出力強化。原型1機のみ
LAST UPDATE 2001,02,01