川崎 C−1

C-1 , Kawasaki

C-1
航空自衛隊航空輸送団所属のC−1(Photo by T-Key 1998)

 航空自衛隊が輸送機として使用していた カーチス・ライトC−46の後継機 として開発された機体。世界にも類を見ないジェット中型戦術輸送機である。通常、戦術輸送機は燃料効率など の関係からターボプロップ機とするのが常識であるが、あえてジェット化したのはSTOL性と緊急展開時の高 速飛行性を考慮したからであろう。
 主契約社を日本航空機製造(NAMC)として1966年から基本設計を開始、1970年には1号機が初飛 行を実施しているが3号機からは主契約社が川崎重工へ変更されている。1981年度までに31機が納入され ており、大半の機体は航空自衛隊航空輸送団に所属しているが数機は航空実験団に配備されている。
 後部貨物ドア(一部分は傾斜ランプを兼ねる)は飛行中にも開くことが可能で、ここから空挺降下や貨物の空 中投下が可能となっている。完全装備の空挺兵ならば45名(1個小隊)車両ならばジープ3台を搭載可能である。
 航続距離や搭載量などを考えると中途半端な機体であるため、現在の航空自衛隊では C−130ハーキュリーズを導入し 航空輸送能力の向上を行っている。
 また1機は航空宇宙技術研究所によるSTOL実験機として改造され、FJR700エンジン4発を主翼上面 に配置した実験機「飛鳥」として各種実験飛行に従事した。

機体詳細データ(C−1)
寸法(L×W×H/翼面積)29.0×30.6×9.99m / 120.5m2
機体重量(自重/全備)23,000kg / 38,700kg
飛行速度(最大/巡航)815km/h / 704km/h
上昇率(海面上)1,070m/min
上昇限度(実用)12,500m
離着陸距離(離陸/着陸)1,100m / 820m
航続距離1,300km(有償荷重8t)
エンジンプラット&ホイットニー社製 JT8D−9ターボファン×2基
推力 6,570kg×2  機体内燃料搭載量 15,200リットル
武装武装なし。内部最大積載量8,000kg
乗員数/機体初飛行乗員5+兵員45〜60名 / 1970年11月12日
備考(各タイプ詳細) C-1:航空自衛隊における当機の呼称
EC-1:電子戦訓練用機に改修された機体の呼称。別名C−1ECM
飛鳥:STOL実験機として改造された機体の呼称
LAST UPDATE 2001,04,30