マックスオルスト MH152/1521ブルサール

MH.152/MH.1521 Broussard , Max Holste

Broussard
フランス空軍所属のMH1521ブルサール軽輸送機

 フランス空軍の軽量連絡/観測機の要望に応え、マックスオルスト社は練習機として製作した 同社のMH52を発展改良させた機体MH152を開発した。低翼単葉、3車輪式固定脚のMH 52と異なり、高翼配置の支柱付き主翼に尾輪式固定脚を持つMH152は1951年に初飛行 した。軍用ということで不整地での離着陸が可能なように強化された主脚や、地上観測の邪魔に ならないよう高翼配置とされた主翼など、軍の要求に沿った設計であったが、軍の要求ギリギリ の搭載能力しか発揮できない非力なエンジンを搭載したため、軍に採用されることは無かった。
 マックスオルスト社ではMH152の失敗を元に、機体を拡大しエンジンを強力な物に変更し た機体の開発を継続した。空軍はすでにMH152への興味を失っていたが、マックスオルスト 社社長の友人で、第二次大戦中のフランス空軍エースパイロットだったピエール・クロステルマ ン[Pierre Clostermann]の強力な後押しにより政治的な支持を得ることができた。
 MH1521と名付けられた改良型は1952年11月に初飛行した。機体(キャビン)はM H152より若干拡大しただけのものだったため搭載乗員は1名増えただけだったが、エンジン は出力が倍となっていたので、能力的には余裕のある機体に仕上がっており、最終的に民間型・ 軍用型とあわせて400機近くが製造されている。フランス軍は主にアフリカでのアルジェリア 戦争に使用し、着弾観測や物資輸送/患者輸送などの任務に従事させた。その後中古の機体はア フリカ諸国へ譲渡されたが、ほとんどの機体は1980年代に退役している。

機体詳細データ(MH1521)
寸法(L×W×H/翼面積)8.65×13.75×3.65m / 25.20m2
機体重量(自重/全備)1,530kg / 2,500kg
飛行速度(最大)270km/h(高度1,000m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)5,500m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離不明
エンジンプラット&ホイットニー社製R-985-AN-1星形ピストンエンジン×1基(出力450hp)
武装武装なし(乗客5名もしくは担架2+医療従事者2の搭乗可能)
乗員数/機体初飛行1名+乗客5名 /
 1951年6月12日(MH.152原型)、1952年11月17日(MH.1521原型)
備考(各タイプ詳細) MH.152:サルムソン8Asアルグスエンジン(220hp)搭載の原型機(1機)
MH.1521:乗員室拡大、エンジン強化した改良型機(原型5、生産前機24)
MH.1521A:農薬散布や播種用の装備を搭載した農業用変形機の呼称
MH.1521C:民間向け商業機型の呼称(52機)
MH.1521M:軍用向けモデルの呼称(318機)
MH.1522:STOL(短距離離着陸)性能を高めた試作モデル。試作のみ
LAST UPDATE 2010,10,11