ブリストル ブリタニア / カナデア CC−106ユーコン

BRITANNIA ,Bristol
CC-106 YUKON ,Canadair


Britannia C.Mk1
英空軍輸送司令部所属のブリタニアC.Mk1

 英国政府は第二次大戦後の民間輸送機市場を睨み、1942年末からブラバゾン委員会を発足させ 航空機メーカー各社に米国製旅客機に対抗できうる新型機の計画を提出させた。この委員会では結局 モノになる機体は出てこなかったが、ここでの経験から戦後にBOAC(英国海外航空)社が要求し たMRE((本国と植民地間を結ぶ)中距離エンパイア)機にタイプ175と呼ばれる機体を提示す ることができた。
 いくつかのエンジン搭載が検討されたが、BOAC社は新開発のブリストル・プロテュース(プロ テウス)ターボプロップエンジンに興味を示したため、この問題の多いエンジンを使える物にするた めに長い時間を必要とした。
 デ・ハビランド社が次世代の旅客機として開発していたコメットより 遅れて1952年に原型1号機が初飛行したが、あまりに先進的すぎるコメットよりも旧来のプロペ ラ推進であるという安心材料もあって市場は当機の方に多大な興味を抱いていた。しかし、1954 年にKLMオランダ航空の見学者を搭乗させた原型2号機の試験飛行において、エンジン出火による 不時着という不祥事をおこしてしまい、また原型1号機もフラップ故障のため破損して試験飛行が続 けられなくなったため、各社に約束した生産型納入の納期が遅れることになった。この遅れにより当 機が航空各社に機体を提供できる状況になったとき、既に航空各社の興味はジェット旅客機へと移っ ており、当機のセールスは一部長距離路線や貨物機を除いて成功しなかった。
 軍用としては英国空軍が輸送用として23機を調達しているが、他にカナデア社がCL−28とし てライセンス生産した機体は 海洋哨戒機CP−107アーガスの 母体として利用されており、またCL−44と名付けられた長胴モデルはCC−106ユーコン輸送 機として1970年代初頭までカナダ空軍に使用されている。

機体詳細データ(ブリタニア301(長胴民間型原型))
寸法(L×W×H/翼面積)37.87×43.36×11.43m / 192.77m2
機体重量(自重/全備)37,438kg / 83,915kg
飛行速度(最大/巡航)639km/h / 575km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)7,315m / 不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離6,869km(最大有償荷重搭載時)
エンジンブリストル社製 755ターボプロップ×4基
出力 4,120shp×4基 機体内燃料搭載量 38,577リットル
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員8名(客室乗務員4名含む)+乗客90名 
/ 1952年8月16日(ブリタニア101原型)
備考(軍用タイプ詳細) Bristol Type175:当機の総称モデル名
Britannia C.Mk1:メーカー呼称ブリタニア253。英空軍の多目的貨物輸送機(20機)
Britannia C.Mk2:メーカー呼称ブリタニア252。長胴モデル。英空軍の長距離兵員輸送機(3機)
Canadair CL-28:カナデア社生産のレシプロエンジン搭載型。CP-107の母体となった(33機)
CC-106 Yukon:カナダ製機体。タインエンジン搭載の軍輸送機型。民間型CL-44-6に準拠(12機)
LAST UPDATE 2006,10,11