ベリエフ Be−12チャイカ

Be-12 TCHAIKA , Beriev

Be-12
旧ソビエト海軍航空隊所属のBe−12(M−12)チャイカ

 第二次大戦後、軍用飛行艇の需要は減少する一方であった。これは海面上で運用する飛行艇は機体の 塩分洗浄などで手間をとることの他、陸上基地から運用できる大型機の性能が向上したことが主な理由 である。
 その需要が少なくなった飛行艇を使用している数少ない国のうち、最も大規模に戦闘用飛行艇を運用 しているのが日本の海上自衛隊と旧ソビエト海軍である。海上自衛隊では世界に誇る飛行艇 新明和PS/US−1を運 用しており、旧ソビエト海軍(現ロシア海軍)では海洋哨戒機として当機ベリエフBe−12を運用し ていた。(ちなみに現在最も飛行艇導入に力を注いでいる国は中国で水轟5とよばれる大型飛行艇が製 造されている)。
 このベリエフ設計局で開発された飛行艇は、引き込み式の車輪降着装置も持っており水陸両用機と して使用されていた。これは前作のBe−6飛行艇が水上運用専用であったことから来る融通の悪さ を改善された点である。当初NATO側からはBe−6のエンジン換装モデルと思われていた当機 であるが、実際にはかなりの改良が盛り込まれておりBe−6と共通するのはガル(カモメ状)翼配 置の主翼と双尾翼ぐらいで、あとはほとんど別物と言って良い機体であった。
 尾部にMAD(磁気異常探知装置)のブームを取り付けた当機は対潜哨戒や沿岸海洋偵察などに多 用されたが、陸上機の対潜哨戒機Il−38"メイ"や 対潜哨戒ヘリコプターMi−14などが 配備され始めると順次その活躍の場を失っていき、1970年代末頃には全機が戦闘部隊から退役してしまった。

機体詳細データ(Be−12)
寸法(L×W×H/翼面積)30.2×29.7×7.0m / 不明
機体重量(自重/全備)21,700kg / 30,000kg
飛行速度(最大/巡航)610km/h / 320km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離4,000km
エンジンイフチェンコ設計局製 AI−20Dターボプロップ×2基
出力 4,190hp×2
武装翼下に通常爆弾、対艦ミサイルなど、胴体内にソノブイ、爆雷などを搭載可能
乗員数/機体初飛行不明 / 1961年頃
備考(各タイプ詳細) Be-12:ソビエト軍呼称M−12。NATOコード"MAIL"。製作数は多くない
LAST UPDATE 2001,02,24