ダッソー アトランティック/アトランチーク

ATLANTIC ,Dassault

Atlantic
旧西ドイツ海軍航空隊第3飛行大隊所属のアトランティック

 冷戦時代、ワルシャワ条約機構軍の潜水艦や水上艦艇の脅威に対抗するためNATO加盟各国が国際共同で 開発した対潜哨戒機。米国のP−3オライオンのように旅客 機の機体を流用したりせず、最初から専用の機体として計画された。そのためP−3よりも一回り小さい機体 ながら、兵装搭載能力や航続力などに劣ったところはなく、非常によく考えられた設計となっている。
 ブレゲー社(現ダッソー社)が開発した機体は1964年から生産を開始し1974年までにフランス、西 ドイツ、イタリア、オランダの各国へ納入された。1980年代に入ると当機の後継機選定が話題に上るよう になったが、フランス海軍は当機の対潜システムを近代化することで対応した。近代化のうえ再生産された機 体はアトランティック2(ATL2)と呼ばれ1991年から就役を開始している。また、パキスタン空軍が 1975年にフランス海軍の中古機体を3機購入しているが現在の運用状況は不明である。
 なお、イギリス海軍向けに提案されたアトランティック3(ATL3)については1996年にキャンセル されてしまった。
 余談ではあるが機名を『アトランティック/アトランチーク』と二種類書いたのは、採用国によって発音が 違うためである。

機体詳細データ(アトランティック2【ALT2】)
寸法(L×W×H/翼面積)33.63×37.42×10.89m / 123.34m2
機体重量(自重/全備)25,700kg / 46,200kg
飛行速度(最大/巡航)648km/h / 315km/h(哨戒速度)
上昇率(海面上)610m/min
上昇限度(実用)9,144m
離着陸距離(離陸/着陸)1,620m / 不明
航続距離9,075km(空輸時)、戦闘行動半径3,330km(対水上艦攻撃2時間で)
エンジンロールスロイス社製 タイン20Mk21ターボプロップ×2基
出力 5,665hp×2  機体内燃料搭載量 18,500kg
武装胴体内爆弾倉にMk46追尾魚雷×8+対潜爆雷×4、250kg機雷×9、エグゾセ対艦ミサイル×2、翼下にAS30対地ミサイル×2など搭載可能
乗員数/機体初飛行12名(操作員含む) / 1961年10月2日
備考(各タイプ詳細) Bre1150:原型機の呼称(4機製作)
ATLANTIC:最初の生産型。別名ATLANTIC Mk1(82機製作)
PEACE PEEK ATLANTIC:電子情報収集装備を追加した西ドイツ機(5機製作)
ATLANTIC KWS:レーダーや対潜装備を近代化した西ドイツのMk1(14機改修)
ATLANTIC 2:近代化された新世代機。稼働率向上も図られた。別名ATL2
ATLANTIC 3:英国海軍向けに提案された機体。計画取り下げ。別名ATL3
LAST UPDATE 2000,12,18