セスナ A/T−37

A/T-37 ,Cessna

A-37
米空軍所属のOA−37B前方偵察機

 米空軍が使用していたT−28レシプロ中等練習機の後継機として開発された機体。米軍初の初等 ジェット練習機としてセスナ社が開発したモデル318が元となっている。同時期に開発された英空 軍のジェット練習機ジェット・プロポストと 同様の並列複座操縦席という形態をした機体は、米空軍が高性能機を求めなかったことから後退角の ない主翼や控えめなエンジン出力といった設計となっている。
 またベトナム戦争時代に、非舗装滑走路から出撃できる反乱鎮圧(COIN)機としてA−37ド ラゴンフライという変形も作られている。軽攻撃機として使用するためエンジンは出力の高い物に換 装されており、機首にはGE製ミニガンを搭載、翼下パイロンも強化・増設されている。
 米空軍では後継機として計画されていたフェアチャイルドT−46がキャンセルされたこともあり 今後も使用される予定となっており、二十数カ国に輸出された機体も老体にむち打って第一線で活躍 中である。

機体詳細データ(OA−37B)
寸法(L×W×H/翼面積)8.93×10.93×2.70m / 17.09m2
(全長は給油プローブを除く。全幅は翼端タンクを含む)
機体重量(自重/全備)2,817kg / 6,350kg
飛行速度(最大)816km/h
上昇率(海面上)2,131m/min
上昇限度(実用)12,730m
離着陸距離(離陸/着陸)530m / 約800m
航続距離740km(最大兵装、L−L−L)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 J85−GE−17Aターボジェット×2基
推力 1,293kg 標準搭載燃料1,500リットル
武装7.62mmGAU−2Bミニガン×1(弾数1500)、翼下にナパーム弾、通常爆弾、ロケットポッドなど約1,800kgの兵装を搭載可能、翼端に増加燃料タンク×2
乗員数/機体初飛行2名 / 1954年10月12日(XT−37)
備考(各タイプ詳細) XT-37:原型機。社内名称モデル318。推力417kgのエンジン搭載
T-37:試験機および生産前機の呼称
T-37A:米空軍向けの生産型。後にB型に改修や海外へ売却された機体もある
T-37B:電子装備を改良し出力を増強(465kg)した機体。翼端タンク装備可能
T-37C:B型に兵装搭載装備を追加した機体。翼下に2箇所のパイロンを装備
YAT-37D:COIN機原型。T−37B型およびC型各1機を改装
A-37A:暫定型COIN機。T−37B型を改修
A-37B:生産型COIN機。エンジン出力強化。ミニガンや空中給油プローブを装備
NA-37B:特殊試験用に改修されたA−37B
OA-37B:前方偵察任務用に改修されたA−37B。無線装置を追加
YT-48-A:近代化設計を施された新型T−37B
LAST UPDATE 2000,12,02