アントノフ An−24”コーク”/26”カール”

An-24 "COKE" & An-26 "CURL" , Antonov

An-26
アフガニスタン空軍所属のAn−26(操縦席窓に霜よけカバーが掛けられている)

 それまで旧ソビエト国内で使用されていた双発レシプロ機リスノフLi−2 (ダグラスDC−3輸送機のコピー)の後継機 として開発されたAn−24は、当時西側で生産されていた フォッカーF27や ハンドリ・ページ・ダートヘラルドといった機体のコピーと見られていた。
 西側の両輸送機よりも翼面荷重の大きな主翼と強力なエンジンを搭載していたため、飛行速度は速いと考えられ ていたが、燃料効率の悪さや平凡な飛行性能、長大な滑走路を必要とすることなどから失敗作という考えが西側で はなされていた。しかし、当機体はその頑丈な構造により過酷な使用にも耐え、旧東側世界で幅広く運用されるこ とになり結局西側の類似機を合わせた数よりも多く生産されたのである。
 An−24に続き1960年代末には胴体を延長して搭載量を増加させたAn−26が完成し、東側各国の航空 業界へ受け入れられていった。また中国でもAn−24のライセンス生産を行っており、エンジンやプロペラを西 側製の物に換装した機体を現在も生産している。また、派生型として写真測量機An−30なども若干数が生産さ れた。
 現在は中国での生産機を除き生産を終了しておりソビエト空軍やアエロフロート航空では後継機のAn−32へ 機種交替が進んでいる。

機体詳細データ(An−26B)
寸法(L×W×H/翼面積)23.8×29.2×8.58m / 74.98m2
機体重量(自重/全備)15,000〜16,000kg / 24,000kg
飛行速度(巡航)最大巡航440km/h
上昇率(海面上)480m/min
上昇限度(実用)7,500m
離着陸距離(離陸/着陸)1,240m / 1,740m(共に最大重量時)
航続距離1,100km(最大重量、予備燃料無し)、2,660km(空輸時)
エンジンイフチェンコ設計局(現プログレス)製 AI24−VTターボプロップ×2基
出力 2,780hp×2  機体内燃料搭載量 5,500kg
武装武装なし。最大貨物搭載量5,500kg
乗員数/機体初飛行乗員5名+乗客38〜40名 / 1959年12月20日(原型)
備考(各タイプ詳細) An-24:乗客輸送機の基本型。乗客席を44座席持つ
An-24V:水噴射により出力を強化したエンジンを持つ機体。52座席
An-24P:森林火災消火用の消防機
An-24T:尾部胴体が上方向に開く貨物輸送型
An-24RV:増力ターボジェットエンジンを装備したV型
An-24RT:増力ターボジェットエンジンを装備したT型
An-26:エンジン出力を強化し、後部積み込みドアを持つ貨物輸送型
An-26B:パレット化した貨物を搭載できる装備を施した型
An-30:写真撮影・測量用に改修された特殊機
【中国・西安で製造された機体】
Y-7:中国でライセンス生産される機体の総称。運輸7型
Y-7-100:翼端ウィングレットを追加した機体。室内レイアウトの差異でC1〜C3型がある
Y-7-200A:エンジンをP&W社製PW127に換装したモデル
Y-7-200B:アビオニクスやエンジンを改良したモデル。翼端ウィングレットは廃止
Y-7E:高温高地用モデル。APU(補助動力装置)が強化されている
Y-7H:An-26同様に貨物ランプを装備した軍用輸送機型。民間型はY-7H-500と呼称
LAST UPDATE 2000,12,16