ベリエフ A−40アルバトロース

A-40 ALBATROSS , Beriev(ex Sukhoi)

A-40
水上滑走を行うA−40原型1号機

 旧ソビエト時代から飛行艇に造詣の深かったベリエフ設計局(現在はスホーイの一部門として吸収されている)が 開発した大型ジェット飛行艇。2001年の時点で実用化されているジェット推進の大型飛行艇は当機と、やはりベ リエフが開発した民間向け汎用飛行艇Be−200しか存在していないため、珍しい機体であるといえよう。
 当機A−40は対潜哨戒や洋上監視任務に使用することを目指して1983年頃から開発の始まった機体で、19 86年末に原型1号機が初飛行した。ロシア海軍は20機の導入を予定しており、発注自体は1992年に行ったと 伝えられるが資金不足から未だ生産に入れないようで、現状では原型2機だけが各種飛行試験に従事している。
 ロシア海軍の状況がこのようなものであるためベリエフでは当機の海外売り込みにも積極的で、捜索救難機型や旅 客輸送機型などの派生型を市場に示しているが受注はまだ無いらしい。また、エンジンをプログレスD−27プ ロップファンに換装したBe−45の構想も発表しているが現実味は薄いと思われる。
 機体(艇体)形状は水面の抵抗を押さえるため細長く洗練された形状をしており、STOL性を高めるため肩翼配 置の主翼後縁のかなりの部分を二重隙間式フラップが占めている。エンジンは水の吸い込みを避けるため主翼の上に 取り付けられており、その下部には離陸時の推力補助のための補助エンジンも搭載されている。また主翼付根に降着 装置が収納されており陸上からの運用も可能となっている。

機体詳細データ(A−40)
寸法(L×W×H/翼面積)43.84×41.62×11.07m / 200.0m2
機体重量(自重/全備)不明 / 86,000kg
飛行速度(最大/巡航)760km/h / 720km/h(6,000m)
上昇率(海面上)1,800m/min
上昇限度(実用)9,700m
離着陸距離(離陸/着陸)1,100m / 1,450m
航続距離4,100km(最大荷重時)
エンジンアビアドビゲーテル(旧ソロビヨフ設計局)製 D−30KPVターボファン×2基
推力 15,000kg×2
補助としてルビンスクRD−60Kターボジェット×2基(推力2,500kg×2)
武装対艦ミサイル、対潜魚雷等、最大6,500kgまでの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行8名 / 1986年12月
備考(各タイプ詳細) A-40:ロシア海軍向けの哨戒飛行艇。20機発注するものの未完成
Be-40P:海外向けに売り込んでいる旅客輸送型機の呼称
Be-40PT:海外向けに売り込んでいる旅客・貨物混合輸送型機の呼称
Be-42:海外向けに売り込んでいる捜索救難型機の呼称
Be-45:エンジンをD−27プロップファンに換装した計画機の呼称
LAST UPDATE 2001,03,03