ノースアメリカン XB−70ヴァルキアリー

XB-70 Valkyrie ,NorthAmerican

XB-70A-NA
工場から引き出されるXB−70試作1号機

 アメリカ戦略空軍が1955年までに打ち出した3つの核戦略計画(大陸間弾道弾計画、長距離 超音速爆撃機計画、核動力推進爆撃機計画)のうち、長距離超音速爆撃機計画にノースアメリカン 社が提出した計画から発展した機体。
 超音速巡航を可能とするため強力なエンジンを6基搭載し、長距離を飛行するため機体内のほと んどを燃料タンクとした機体は、当時世界最長の全長を誇っていた。試作原型機は3機発注された が、1機は途中で契約破棄されたため結局2機の試作機が完成したのみである。
 テストパイロットいわく「サーキット場のコースを時速320kmのグレイハウンドバスで走る」 ほどにコントロールの難しい機体であったが、1966年5月の試験飛行では1周4,400km の周回コースにてマッハ3.08という驚異的なスピードを33分間持続させることに成功し、た ぐいまれな当機の性能を示している。
 結局、運用コストが高価なことと大陸間弾道ミサイルの発達により計画はキャンセルされたが、 当機が当時のソビエト連邦に与えた衝撃は大きく、この爆撃機を迎撃するために ミグ25が開発さ れたことは有名な話である。
 試作原型2号機は1966年6月に悲劇的な空中衝突事故で失われたが、原型1号機はライトパ タースン空軍基地の空軍博物館に現在も展示されている。

機体詳細データ(XB−70A)
寸法(L×W×H/翼面積)59.89×32.00×9.22m / 585.0m2
機体重量(自重/全備)93,000kg / 250,000kg
飛行速度(最大/巡航)M3.08(最大巡航速度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)22,900m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離約8,000km
エンジンジェネラル・エレクトリック社製 J93−3ターボジェット×6基
推力12,300kg(A/B)
武装最大14発の熱核爆弾を搭載可能
乗員数/機体初飛行4名 / 1964年9月21日
備考(各タイプ詳細) XB-70A:試作原型機。2機のみ製作
LAST UPDATE 2000,11,22(FirstUp 2000,05,21)