ハンドリ・ページ HP80 ビクター

HP80 VICTOR ,Handley Page

Victor
英国空軍のビクターK.Mk2

 英国の核抑止力のひとつとして アブロ・バルカン爆撃機と同時期に 開発された機体(両機は名称の頭文字を取ってV型爆撃機と総称される)。高速力を得るために三日月型の後退翼 を装備し、主翼付け根にエンジンを配置した機体だったが、いざ就役してみると当機の到達高度では敵迎撃機や地 対空ミサイルを避けることが出来ないことが判明した。
 有効性を削がれたことを考慮して、生存率を高めるための妨害装置を搭載した機体が製作されたが、1964年 には当機を空中給油機へ改装することが決定し、戦略爆撃の大系からは外されることになった。
 英軍が空中給油機を必要とするほど長駆進出を行うことが無かったため、実戦に使用されることなく消え行く運 命だった当機が廃品置き場から呼び戻されて、最後の花道を飾ったのが1982年のフォークランド紛争であった。 当機は空中給油機としてバルカン爆撃機の長距離侵攻をサポートし、英国を勝利へと導いたのである。

機体詳細データ(ビクターB.Mk2R)
寸法(L×W×H/翼面積)35.03×36.57×9.18m / 241.30m2
機体重量(自重/全備)51,820kg / 101,150kg
飛行速度(最大/巡航)M0.98(高度12,000m)、M0.79(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)16,800m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
戦闘行動半径3,700km(H−H−H)、2,785km(L−L−L)
エンジンロールスロイス社製コンウェイRCo17Mk201ターボファン×4
推力9,344kg×4
武装アブロMk1ブルースチール長距離核弾頭ミサイル×1
または35〜48発の454kg通常爆弾
乗員数/機体初飛行5名 / 1952年12月24日
備考(各タイプ詳細) HP80:原型機の呼称(2機製作)
VICTOR B.Mk1:初期の生産型爆撃機(50機製作)
VICTOR B.Mk2:エンジンを強化した爆撃機(37機製作)
VICTOR B.Mk1A:改装を受けたB.Mk1(24機改装)
VICTOR K.Mk1:B.Mk1を改装した空中給油機(11機改装)
VICTOR B(K).Mk1A:B.Mk1Aを改装した空中給油機。爆撃能力は残された(6機改装)
VICTOR K.Mk1A:B.Mk1Aを改装した空中給油機(14機改装)
VICTOR B.Mk2R:B.Mk2を改装した偵察機(21機改装)
VICTOR SR.Mk2:B.Mk2を改装した戦略海洋偵察機(9機改装)
VICTOR K.Mk2:B.Mk2を改装した空中給油機(24機改装)
LAST UPDATE 2000,11,26