ツポレフ Tu−22M(Tu−26)”バックファイア”

Tu-22M (Tu-26)"BACKFIRE" ,Tupolev

Tu-26
バルト海上空を飛行するTu−22M(Tu−26)”バックファイアB”

 1969年頃に開発されていることが判明したソビエトの可変翼超音速爆撃機。最初は Tu−22に 可変形状の主翼をつけエンジン配置を変更した試験機(Tu−136)を少数生産して飛 行試験を行い、1973年頃に量産型がTu−26(この名称は西側が思いこんでいた番 号でありソビエトでの実際の呼称は後に記述するとおりTu−22Mである)として実戦 配備されるようになった。
 当機が有名になったのは米ソの第二次戦略核兵器制限交渉(SALTII)で当機の位置 づけを戦略爆撃機として扱うか揉めた件からで、このときは「中距離爆撃機として使用す る。空中給油装置など能力を高める装備はしない。生産ペースを年間30機以上に上げな い。」ことをソビエト側が認め合意した。この合意によりバックファイアBおよびC型か ら空中給油装置が撤去されている。なお、この合意文書中で初めて当機体のソビエト側呼 称がTu−22Mであることが判明している。
 現在、ロシア空軍及び海軍とウクライナ海軍に計300機程度が配備されており、空軍 では戦術爆撃機、海軍では海洋偵察及び攻撃機としての中心を担っている。

機体詳細データ(Tu−22M(Tu−26)”バックファイアB”)
寸法(L×W×H/翼面積)39.6×34.3×10.8m / 140.0m2
(全幅及び翼面積は主翼展開時。最大後退時の寸法は23.4m/165m2)
機体重量(自重/全備)54,500kg / 130,000kg
飛行速度(最大/巡航)M1.9(12,000m)/M0.82(12,000m)
上昇率(海面上)6,100m/min
上昇限度(実用)18,000m
離着陸距離(離陸/着陸)2,440m / 不明
航続距離10,741km(爆弾倉内に増加燃料タンク搭載時)、8,000km(爆撃任務時)
エンジンクズネツォフ設計局製 NK−144改ターボファン×2基
推力200kN(A/B)×2。機体内燃料容量60,000リットル
武装尾部に2連装23mm機関砲×1、AS−4キチン空対地ミサイル×2、AS−16キックバック空対地(艦)ミサイル×6、500kg爆弾×12等、最大搭載量12,000kg
乗員数/機体初飛行4名 / 1969年8月(Tu−136)
備考(各タイプ詳細) Tu-136:原型機。Tu−22を可変翼機に改造したもの
Tu-22M-0:原型機。Tu−22改装。バックファイアA
Tu-22M-1:先行量産型。大半がTu−22の改装機である。バックファイアA
Tu-22M-2:主翼や尾翼を再設計し、空中給油能力を付加した機体。バックファイアB
Tu-22M-3:エンジン空気取り入れ口の形状を改良した機体。バックファイアC
Tu-22MR:M−3型改造の電子偵察機タイプ
Tu-22MP:ECM(電子妨害・電子戦)用の試作機
LAST UPDATE 2000,11,22(FirstUp 2000,01,16)