ツポレフ Tu−160”ブラックジャック”

Tu-160 "BLACKJACK" , Tupolev

Tu-160
クビンカ航空基地上空を航過するTu−160

 旧ソビエトが米空軍の可変翼超音速爆撃機 B−1に対抗して開発した超音速戦略 爆撃機。予算削減などにより計画変更を受け最高速力を削られ低空侵入に特化されたB−1Bと異なり、予算制約 も無く開発が進められた当機はマッハ2の最高速力を持ち高々度でも低高度でも敵防空網を突破できうる高速爆撃 機として完成した。
 米国の偵察衛星により1981年11月にその存在を確認された当機は同年12月に初飛行を実施した。B−1 Bに比べ一回り大きい機体はミサイルプラットホームとしてだけではなく、通常の自由落下爆弾も搭載できるよう になっている。B−1Bと同様の可変翼となっているが動作範囲はB−1Bほど広くないようだ。口の悪い批評家 などは当機をB−1のコピーであると言うが、用途の似通った機体が同様の設計となることは珍しくなく、逆に垂 直尾翼上半分を全遊動式としたりSTOL性を高めるための大面積フラップ、高速発揮のための可変式エアインテ イクなど当機独自の新機軸も多く盛り込まれている。ただしステルス性についてはロシア側が主張するほど高くな いと思われているし、コクピット周りもアナログ計器が大半を占めるなど旧世代機からの脱却を果たせない部分も あるようだ。
 全部で38機が生産された時点で生産は打ち切りとなり、現在はロシア空軍エンゲルス基地に少数が実戦配備さ れている他、ジューコフスキー飛行試験センターに試験・研究用として数機が配置されているらしい。

機体詳細データ(Tu−160)
寸法(L×W×H/翼面積)54.1×55.7×13.1m / 約400.0m2
(全幅・翼面積は主翼最大展開時。最大後退時の全幅は35.6m)
機体重量(自重/全備)117,000kg / 275,000kg
飛行速度(最大/巡航)M2.05(12,200m) / 850km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)15,000〜18,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離12,000〜14,000km
エンジンクズネツォフ設計局製 NK−32ターボファン×4基
推力 25,000kg×4(A/B)  機体内燃料搭載量 171,000kg
武装通常爆弾約16tまたはAS−15巡航ミサイル×12またはAS−16短距離攻撃ミサイル×24
乗員数/機体初飛行4名 / 1981年12月19日
備考(各タイプ詳細) Tu-160:原型機を含む生産型呼称(38機)
Tu-160SK:衛星打ち上げ母機に改造された機体の呼称(1機改修)
LAST UPDATE 2001,02,14