ツポレフ Tu−16”バジャー”

Tu-16 "Badger" , Tupolev

Tu-16 BadgerD
旧ソビエト海軍航空隊所属のTu−16”バジャーD”

 第二次大戦後の冷戦時代幕開けと同時期に製造された爆撃機。1952年4月に原型機が初飛行したが飛行試験が 全て終了する前に量産が開始され、1954年には実戦配備が始まっている。
 初期の生産型は通常爆弾を搭載する爆撃機で旧ソビエト空軍向けであったが、主に生産されたのは海軍航空隊向け の対艦ミサイル搭載型や海上哨戒型である。強い後退角を持った主翼と主翼付け根に装備された大出力エンジンが 特徴で"バジャーC"型からは機首に目立つレドームが装備されるようになった。
 旧ソビエトでは1963年の生産終了までに1500機ほどが生産されているが、現在は全機が第一線から退役し ておりロシア軍に残っているのは無人標的機に改造された機体のみである。しかし、中国でライセンス生産された機 体はいまだ現役であり、中国人民軍の長距離爆撃/哨戒機として中核を担っている。

機体詳細データ(Tu−16”バジャーG”)
寸法(L×W×H/翼面積)34.8×32.99×9.95m / 164.65m2
機体重量(自重/全備)37,000kg / 75,800kg
飛行速度(最大/巡航)1,050km/h / 750〜850km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)12,300m
離着陸距離(離陸/着陸)2,200m / 1,200m
航続距離4,800km(AS−4対艦ミサイル2基搭載時)
エンジンミクーリン設計局製 RD−3M−500ターボジェット×2基
推力9,520kg×2。燃料搭載量34,360kg
武装23mm機関砲×7、対艦ミサイル(AS−4、AS−5、AS−6など)×2
乗員数/機体初飛行6名 / 1952年4月27日(原型機Tu−88)
備考(各タイプ詳細) 【"BADGER〜"の分類はNATOによる分類名称です】
Tu-88:原型機および生産前機。原型機は別名「N型航空機」とも呼ばれた
Tu-16 "BADGER A":通常爆撃機型。最大9トンの自由落下爆弾を搭載可能
Tu-16 "BADGER B":対艦ミサイルAS−1搭載型。Tu−16KS
Tu-16 "BADGER C":対艦ミサイルAS−2搭載型。Tu−16K−10
Tu-16 "BADGER D":海洋哨戒/偵察型。防御用機関砲以外の武装搭載は無い
Tu-16 "BADGER E":光学偵察型。機首はガラス張りキャノピー。Tu−16R
Tu-16 "BADGER F":電子情報偵察型。翼ポッドに受信装置を搭載
Tu-16 "BADGER G":対艦ミサイルAS−4/5/6搭載型。Tu−16K−11など
Tu-16 "BADGER H":電子戦型。Tu−16P
Tu-16 "BADGER J":電子情報収集装置や妨害装置を搭載した電子戦型。Tu−16Ye
Tu-16 "BADGER K":長距離電子情報収集型。胴体下面に複数の張り出しがある
Tu-16 "BADGER L":海軍向け電子情報収集型の呼称
Tu-104:派生型の輸送機。民間(アエロフロート航空)でも使用されている
轟炸6:中国でライセンス生産された機体。海外向け名称はH−6
LAST UPDATE 2000,11,22(First Up 2000,11,04)