スホーイ Su−7”フィッター”

Su-7 "FITTER" , Sukhoi

Su-7
インド空軍所属のSu−7BM”フィッター”

 1958年頃から生産が開始された旧ソビエトの戦闘攻撃機。スホーイ設計局が1950年代中頃に米軍の F−100戦闘機をうち負かす ため開発を始めた後退翼機S−1から発展した機体であるが、1959年にSu−7Bとして生産型が就役し たときには戦闘攻撃機として戦術攻撃に従事するようになってしまっている。
 「最悪の環境でも確実に動作し、それを続けることができる」というソビエト機独特の優先項目により設計 された機体は機首のピトー管に人間がぶら下がることができるほど必要以上に頑丈な造りであるが、 MiG−21よりも大きな機体 なのに「この機体には爆弾か燃料か、そのどちらかしか搭載できない」とまで言われたほど搭載能力が低く、 低空での燃費が非常に悪いエンジンと相まって最初の生産型であるSu−7Bは輸出先であるインドやエジプ トの操縦士達に不評を買った。
 しかし、その一方でMiG−21を凌ぐ機動性や低空での運動性・安定性は群を抜いており、Su−7BM を装備したインド空軍の部隊が軍内の爆撃競技で9年連続トロフィーを獲得したことは、当機の戦闘爆撃機と しての能力が優れていたことを示す一端であろう。
 現在も可変翼機に改良された Su−17などの後継機がある ものの、これら後継機よりも安定して使用できる機体として、アフリカやアジアなどの旧親ソビエト国などで 今だに現役である。

機体詳細データ(Su−7BM)
寸法(L×W×H/翼面積)17.37×8.93×4.57m / 27.6m2
機体重量(自重/全備)8,620kg / 13,500〜14,800kg
飛行速度(最大)M1.6(高空)、M1.1(低空)
上昇率(海面上)9,100m/min
上昇限度(実用)15,000m
離着陸距離(離陸/着陸)2,400m / 不明
航続距離1,450km(増槽×4)、戦闘行動半径250km(L−L−L)
エンジンリュルカ設計局製 AL−7F−1ターボジェット×1基
推力 10,000kg×1(A/B)  機体内燃料搭載量 2,350kg
武装30mm機関砲×2(弾数各70)、翼下に500kg通常爆弾×2、ロケット弾ポッド×4、増加燃料タンク×2など、胴体下に増加燃料タンク×2
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1958年以前?
備考(各タイプ詳細) S-1:後退角翼を装備したスホーイOKBの研究機。1955年初飛行
S-2:エリアルールを採用した原型機。AL−7Fエンジン搭載
S-22:さらに洗練を加えた生産前機
Su-7B:最初の生産型。NATOコード”フィッターA”
Su-7BKL:不整地飛行場使用を前提とした降着装置を持つB型変形
Su-7BM:AL−7F−1エンジンに換装した主要生産型
Su-7BM(bis):BM型の電子装備を近代化したもの。現役のBM型は全てこれである
Su-7UM:複座練習機型。BM型相当。NATOコード”ムージク”
LAST UPDATE 2001,01,07