スホーイ Su−17/20/22”フィッター”

Su-17/20/22 "FITTER" ,Sukhoi

Su-17
エジプト空軍所属のSu−17”フィッターC”

 1967年7月のソ連航空記念日にモスクワで開催された公開航空展示で初めて西側世界にその存在が知られ ることになった機体。 スホーイSu−7"フィッター"の主 翼を可変後退角翼に改設計された機体であったが、西側観測筋では「1機のみの実験機」と判断し、固定翼のS u−7を改装した機体であると考えていた。そのため1970年代はじめにソビエト戦術空軍の部隊にこの可変 翼攻撃機が大量に配備されはじめたときの驚きはかなりのものであった。
 外翼部が稼動するだけの単純な可変翼を備えているが、Su−7にくらべ機体重量が2トンほど増加し燃料容 量も少なくなっているにもかかわらず航続距離は割増になったことからこの可変翼は成功作であると言えよう。 燃料容量や細かい改設計を加えられ幾つかのタイプへと発展した機体(例えばSu−17M型はM2、M3、M 4と発展していった。M4型では機首コーンを可動式から固定式へ改めるなど簡易化されているものの機体重量 を減じて実用性を高めている)は輸出用Su−20およびSu−22も生産され親ソビエト国などに多数が納入 されている。
 なお当機の生産は1990年頃に終了しており、総数で2,000機以上が生産された。

機体詳細データ(Su−17M4)
寸法(L×W×H/翼面積)19.03×13.68×5.13m / 38.49m2
(全幅及び翼面積は主翼最大展開時、全長はピトー管含む)
機体重量(自重/全備)10,800kg / 19,500kg
飛行速度(最大)M1.7(高空)、M1.1(低空)
上昇率(海面上)13,800m/min
上昇限度(実用)15,200m
離着陸距離(離陸/着陸)1,050m / 950m
航続距離2,300km(H−H−H)、1,400km(L−L−L)
エンジンリュルカ設計局(現サチュルン)製 AL−21F3ターボジェット×1基
推力 11,200kg×1(A/B)  機体内燃料搭載量 3,630kg
武装30mmNR−30機関砲×2(弾数各70)、胴体下および翼下に500kg通常爆弾×4+250kg通常爆弾×2、S30ロケット弾×8、AS−7精密誘導対地ミサイル×4、TN−1000戦術核爆弾×1、増加燃料タンクなど最大4,000kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1966年8月2日(原型機)
備考(各タイプ詳細) Su-7IG:Su−7BMを改修した原型機。別名S−22I
Su-17:初期の生産型。AL−7F1エンジンを搭載
Su-17M:エンジンをAL−21F3に換装した改良型。M4型まである
Su-17R:偵察型。戦術偵察装備を搭載
Su-17UM:複座練習機型。機関砲は1門に減らされている
Su-20:輸出型機体。Su−17M相当
Su-22:輸出型機体。M2に準ずるがエンジンをツマンスキーR29に変更
LAST UPDATE 2000,12,17