ホーカー シーホーク

SEA HAWK , Hawker

SeaHawk
旧西ドイツ海軍第1飛行隊所属のシーホークMk100

 第二次大戦以前から次々とピストンエンジン搭載戦闘機を開発していたホーカー社は、大戦終結直前 ごろからジェット推進の利点(および問題)に着目し始めた。設計者達の絶え間ない研究により数多く のジェット戦闘機の設計が提案されたが当局の支持は得られなかった。
 大戦終結直後の1945年10月にホーカー社は自社経費によりP1040と名付けた単発ジェット 戦闘機の開発に着手した。この機体は胴体内に1基のニーンエンジンを搭載し、二またに分かれたジェ ット筒により胴体両脇に排気する方式を採用していた。1947年9月に原型1号機が初飛行したが、 この頃には英国空軍の当機への関心は薄れており、代わりに グロースター・ミーティアが 採用されてしまっていた。
 そこで原型2号機、3号機は英国海軍が提示した仕様書N7/46に合わせて完成させることにし、 折りたたみ主翼とカタパルト取り付け装置を備えた機体となった。この原型機は英国海軍の要求を完全 に満たしており、1949年1月に151機の発注を得ることが出来たのである。初期の機体は艦上戦 闘機として採用されたが、Mk3以降の機体は艦上戦闘爆撃機もしくは艦上対地攻撃機としての任務に 使用されるようになっていた。
 英国海軍に就役した当機は1954年11月の英仏共同スエズ作戦に参加し、近接支援任務などに従 事したが、第一線の艦上機としての寿命は短く、1960年12月には第一線級空母から降ろされてし まい、地上基地に移されたがこれも1962年までに全機が退役している。なお西ドイツ海軍とインド 海軍、オランダ海軍も当機の調達を実施しており、西ドイツでは1960年代中頃に F−104へ席を譲るまで 地上基地で運用される地上攻撃機として、インド海軍では空母ビクラント上でオランダ海軍では空母カ レル・ドールマン上で艦上機として活躍した。オランダ海軍機は空母の廃艦と共に退役したが、インド 海軍機は1980年代まで使用され、現在は シーハリアーへと 交代している。

機体詳細データ(シーホークFGA.Mk6)
寸法(L×W×H/翼面積)12.09×11.89×2.64m / 25.83m2
機体重量(自重/全備)4,340kg / 7,400kg
飛行速度(最大/巡航)960km/h(海面高度)
上昇率(海面上)1,740m/min
上昇限度(実用)13,600m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,250km(増槽使用)
エンジンロールスロイス社製 ニーンMk103ターボジェット×1基
推力 2,500kg
武装20mm機関砲×4(弾数各200)、翼下にロケット弾×16または227kg爆弾×2、増加燃料タンク×2
乗員数/機体初飛行1名 / 1947年9月2日(P1040)、1948年9月3日(海軍型原型)
備考(各タイプ詳細) P.1040:原型機。空軍型の1号機と海軍型の2、3号機が製作された
SEA HAWK F.Mk1:初期の生産型。艦上戦闘機モデル
SEA HAWK F.Mk2:Mk1の補助翼を動力操舵に改良した機体
SEA HAWK FB.Mk3:翼下に爆弾搭載用パイロン2基を装備した戦闘爆撃機型
SEA HAWK FGA.Mk4:パイロンを4基に増やした近接支援用地上攻撃機型
SEA HAWK FB.Mk5:Mk3にニーンMk103エンジンを搭載した改良型
SEA HAWK FGA.Mk6:Mk4にニーンMk103エンジンを搭載した改良型
SEA HAWK Mk50:オランダ海軍向け艦上地上攻撃機型。FGA.Mk6相当
SEA HAWK Mk100:西ドイツ海軍向け近接支援機型。垂直尾翼面積を拡大
SEA HAWK Mk101:西ドイツ海軍向けレーダー偵察機型
LAST UPDATE 2001,02,05