西安 殲轟7(JH−7)

JIAN-HONG 7 (JH-7) , Xian

JH-7
中国人民軍空軍所属の殲轟7(JH−7)

 1988年のファーンボロ航空ショーで模型が展示され、その開発が世界に知らされた機体。中国人民軍 空軍初の戦闘爆撃機として設計された。
 航空ショーで模型が展示された時点ですでに原型機2機が完成しており、1992〜3年頃には部隊配備 が開始されるとなっていたが、その後の進展が無く一時は計画中止となったのではないかとの憶測も出るよ うになっていた。ところが1995年夏の人民軍海軍の演習に当機体が参加している映像が公開され、大量 配備とまでは行かなくても実戦部隊への配備がされていることが確認できた。
 機体設計は殲撃7(MiG−21の コピー機)の物を一部流用しているが、胴体側面へ移された空気取り入れ口や肩翼配置となった主翼などを見 るとジャギュアミラージュF1などの戦闘 ・攻撃兼用機などの影響を色濃く受けているようにも見えるし、縦列複座の操縦席などは F−4ファントムIIなどに範を取 った配置であると考えられる。
 機体サイズや使用エンジン(英RR社製スペイMk202のライセンス品である渦噴9)からするとF− 4ファントムII(特に英国でライセンス生産されたブリティッシュ・ファントム)と同程度の性能を持つと 考えられるが、機体設計や任務の特性から見ると高速性能よりもSTOL性を重視し前線運用を主眼とされ ているようだ。
 しかし、このJH−7はターボジェットエンジン装備という旧世代型であり、他の新型機開発も進んでい るため今後、本格的な大量配備は見込めないであろう。

機体詳細データ(JH−7:推定値)
寸法(L×W×H/翼面積)18.0×14.0×不明m / 50.0m2
機体重量(自重/全備)16,000kg / 28,475kg
飛行速度(最大)M1.7(12,000m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離不明
エンジンRR社製スペイMk202もしくは潘陽製渦噴9(WS9)ターボジェット×2基
推力 9,300kg×2(A/B)  機体内燃料搭載量 6,000リットル
武装23mm機関砲×2、翼端パイロンに自衛用AAM×2、翼下および胴体下に最大7,500kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1988年〜89年頃?
備考(各タイプ詳細) 轟炸7:1988年に発表された時点での名称。略称はH−7
殲轟7:人民軍における当機の呼称。略称はJH−7
LAST UPDATE 2001,04,07