イリューシン Il−28”ビーグル”

Il-28 "BEAGLE" ,Ilyushin

Il-28
旧東ドイツ空軍所属のIl−28R

 終戦直後に英国から入手したロールスロイス社製ニーン・ターボジェットエンジンのコピーである クリモフVK−1エンジンを搭載した軽爆撃機。遡ればドイツ第三帝国で開発された世界初のジェッ ト爆撃機 アラドAr234に まで遡ることができる機体設計だが、前部に長く突き出した胴体や、胴体直径とほぼ同じ断面積を持 つ大型エンジン室、直線主翼と後退角を持つ尾翼など当機独自の特徴も備えている。
 大量生産に向くよう非常に単純化された設計であるがその単純さ故に重宝され、旧ワルシャワ条約 機構軍の標準軽爆撃機として使用され、チェコスロバキアや中国などでもライセンス生産された。特 に中国では最近まで生産が続けられており、現在も中国人民解放軍や北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和 国)軍の戦術爆撃機として第一線で活躍中である。旧ソビエトでは1960年に生産が終了しており、 少なくとも3,000機以上が生産されたと言われている。

機体詳細データ(Il−28)
寸法(L×W×H/翼面積)17.65×21.45×6.7m / 60.8m2
機体重量(自重/全備)12,900kg / 21,000kg
飛行速度(最大/巡航)876km/h / 770km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)12,300m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,400km
エンジンクリモフ設計局製 VK−1ターボジェット×2基
推力 2,700kg×2
武装自衛用に23mm機関砲×4、胴体内爆弾倉に最大3,000kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行3名 / 1948年7月
備考(各タイプ詳細) Il-28:標準の爆撃機型。NATOコード”ビーグル”
Il-28U:爆撃手席を操縦席に改造した複座練習機型。NATOコード”マスコット”
Il-28R:後期生産型の爆撃機型。翼端に補助燃料タンクを装備
Il-28T:海軍向けの対艦攻撃機型。魚雷搭載能力を持つ
Il-20:非武装の民間向け機体。アエロフロート航空が郵便機として使用
注:電子戦/偵察機であるIl−20と番号が重複するが別の機体である
B-228:チェコスロバキアで生産された機体の呼称
H-5:轟炸5とも呼ばれる中国で生産された機体の呼称
LAST UPDATE 2001,01,13