フェアリ ガネット

GANNET , Fairey

Gannet
英国海軍航空隊所属のガネットT.Mk2

 1945年に英国海軍が提示した艦上対潜/攻撃機の仕様書GR17/45に応えて製作された機体。 フェアリ社とブラックバーン社の二社がこの要求に応え、それぞれ2機と3機の原型契約を受けた。その うちの1機がアームストロング・シドリ社が開発した2基のターボプロップエンジンを組み合わせたダブ ルマンバエンジンを搭載する機体であった。このダブルマンバエンジンの特色として組み合わせた2基の エンジンのうち片方ずつを独立して制御できる点があげられ、これにより片方を停止させて航続距離を伸 ばすような使い方ができた。また同軸の二重反転プロペラにより通常の双発機のように片方のエンジン停 止による非対称推力問題もおこらない点も利点であった。
 原型機による比較試験の結果、フェアリ社の機体(原型機はフェアリ17と呼ばれた)が採用され、1 954年4月からフェアリ・ガネットAS.Mk1として部隊配備が始まった。空母イーグルやアークロ イヤルに搭載されることになった当機は大戦中から使用されていた フェアリ・ファイアフライグラマン・アベンジャーと 交代していった。
 また1957年には ダグラス・スカイレーダーAEW機の 後継となる空中早期警戒機としてガネットAEW.Mk3も開発されることになった。このAEW.Mk3は (シーハリアーを除けば)英国海 軍において就役した最後の固定翼艦載機であり、また英国海軍に就役した最後のフェアリ社製機体でもあった。
 改良型ダブルマンバエンジンを搭載したAS.Mk4も少数が製作されている。英国海軍の他に西ドイツ 海軍、インドネシア海軍、オーストラリア海軍も少数機のガネットを使用した。英国海軍ではガネットAEW. Mk3の最後の1機が1978年に退役して、全機が現役から退いている。

機体詳細データ(ガネットAS.Mk1)
寸法(L×W×H/翼面積)13.11×16.56×4.18m / 44.85m2
機体重量(自重/全備)6,840kg / 9,800kg
飛行速度(最大/巡航)499km/h / 481km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)7,620m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,520km
エンジンアームストロング・シドリ社製 ダブルマンバMk100ターボプロップ×1基
出力 2,950hp
武装胴体爆弾倉内に907kgまでの通常爆弾または航空魚雷×1、ソノブイ、機雷など搭載可能。翼下に無誘導ロケット弾
乗員数/機体初飛行3名 / 1949年9月19日
備考(各タイプ詳細) Fairey17:原型機の呼称
GANNET AS.Mk1:最初の生産型。艦上対潜機
GANNET T.Mk2:AS.Mk1を元にした複操縦装置付き練習機
GANNET AEW.Mk3:胴体下にレドームを設置した早期警戒機型
GANNET AS.Mk4:ダブルマンバMk101エンジン搭載の改良型対潜機
GANNET T.Mk5:AS.Mk4を元にした複操縦装置付き練習機
GANNET AS.Mk6:AS.Mk4の電子装備を改良した性能向上改修型
LAST UPDATE 2001,04,18