マクダネル・ダグラス F−15Eストライクイーグル

F-15E STRIKE EAGLE , McDonnell Douglas(ex Boeing)

F-15E
米空軍のF−15E

 米空軍は1970年代後半に F−111戦闘攻撃機の後継機と してETF(強化戦術戦闘機)計画を発足させた。しかし、具体的な要項がまとまらなかったため計画は一時 棚上げとなってしまった。
 ところがマクダネル・ダグラス社が自社負担で F−15Bを改修した攻撃型機 「ストライクイーグル」を1980年に初飛行させ、またジェネラルダイナミクス社も F−16を大幅に改設計したF −16XL型を1982年に初飛行させたことからETF計画が再燃した。再開したETF計画はATF(次 期戦術戦闘機)就役までの繋ぎの意味もあり、攻撃能力だけでなく制空戦闘能力も求めていたため、DRF (複合任務戦闘機)と呼ばれることになった。
 1982年11月から開始されたDRFの評価テストはF−15C/Dをベースにした4機と、F−16XL の単座および複座型2機の性能比較で実施され、1984年2月にF−15が選定されることになった。量産型 F−15E1号機は1986年12月に進空し1988年12月から実戦部隊への引き渡しが開始された。E型 では多種多様の兵装を搭載し運用するために複座型となり、後部席には兵器運用要員(WSO)が搭乗するよう になっている。
 1991年の湾岸戦争では全天候下での攻撃任務に適応できるよう搭載された合成開口レーダーやLANTI RN(Low Altitude Navigation and Targeting Infra-Red for Night:夜間低高度追従・照準用赤外線装置) などの装備と胴体横に追加されたコンフォーマルタンクで低空侵入攻撃に活躍した。
 米軍向けの機体は1994年までに209機が製作され、既に引き渡しも終了している。また海外顧客として サウジアラビア向けに火器管制装置やLANTIRNが簡易化された機体が製作されており、アラブ首長国連邦 への提案もおこなわれている。

機体詳細データ(F−15E)
寸法(L×W×H/翼面積)19.43×13.05×5.63m / 56.5m2
機体重量(自重/全備)14,515kg / 36,740kg
飛行速度(最大/巡航)M2.5(高空) / 1,110km/h(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)18,000m+
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離4,450km、戦闘行動半径1,260km(H−L−H)
エンジンプラット&ホイットニー社製 F100−PW−229ターボファン×2基
推力 10,640kg×2(A/B)  機体内燃料搭載量 7,642リットル
武装20mmM61機関砲×1(弾数512)、翼下にAAM×4〜8、対地ミサイル・通常爆弾・誘導爆弾など最大11,100kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1980年7月(F−15B改修型)、1986年12月11日(F−15E量産1号機)
備考(各タイプ詳細) F-15E:米軍向け量産型。対地攻撃能力を付与し全天候低空侵入攻撃が可能
F-15S:サウジ向け機体の呼称。一部電子装備などが簡易化されている
F-15U:アラブ首長国連邦向け機体の呼称。現在提案中
F-15S/MTD:STOL性・機動性向上研究機。現在はNASAに移管
LAST UPDATE 2000,12,31