コンベア B−58ハスラー

B-58 HUSTLER,Convair

B-58A
米第43爆撃航空団所属のB−58A

 1950年代初めアメリカ空軍は次世代超音速爆撃機の開発に着手した。GEBO−II (一般爆撃機)研究と名付けられたこの開発計画では、幾つかの航空機メーカーの中から 遷音速機XB−92や F−102戦闘機で 無尾翼三角機の経験を持ち、B−36を製造する 超大型の工場を持っているコンベア社が提案した機体を選定し、いくつかの試作を経た後、 1952年末にB−58と呼称が与えられた。
 1953年には超音速機設計に必要な「面積法則(エリア・ルール)」が発見され、更 に当機の設計が洗練された結果1956年にXB−58として完成、米国空軍初の超音速 爆撃機として制式採用されたのである。
 胴体内には爆弾を収納する爆弾倉を持たず、胴体下に収納ポッドと翼下に爆弾をぶら下 げるため、大量の爆弾を搭載することはできなかったが、マッハ2という最高速を誇る機 体は米軍の核戦略に新たな選択肢を付け加えることになったのである。
 大陸間弾道ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイルが発達したため、1970年に当機は運 用コスト高もあって第一線を退いた。

機体詳細データ(B−58A)
寸法(L×W×H/翼面積)29.49×17.32×9.58m / 143.35m2
機体重量(自重/全備)25,200kg / 73,900kg
飛行速度(最大)2,130km/h(高空)、1,130km/h(海面高度)
上昇率(海面上)14,000m/min(積載物無しの状態)
上昇限度(実用/限界)18,290m / 26,000m+
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離8,250km
エンジンジェネラルダイナミクス社製 J−79−5Bターボジェット×4基
推力7,080kg
武装尾部に20mm機関砲×1、最大投下重量8,800kg+B43またはB61核爆弾×1
乗員数/機体初飛行3名 / 1956年11月11日(XB−58)
備考(各タイプ詳細) XB-58:原型機(2機製作)
YB-58A:生産前機(11機製作)
B-58A:生産型(116機製作)
TB-58A:YB−58Aを改装した操縦転換訓練機(8機改装)
NB-58AXB−70用エンジンのテストに用いられた機体。YB−58A改装(1機改装)
LAST UPDATE 2000,11,22(FirstUp 2000,05,18)