ダグラス AD−1スカイレーダー

AD-1(A-1) SKYRAIDER , Douglas

XBT2D-1N
原型機のうちの1機で夜間攻撃機モデルのXBT2D−1N

 第二次大戦中に行われた複座急降下爆撃機の開発により生み出された XSB2D−1/BTD−1デストロイヤーの 発展型として製作された機体。重量過多となったデストロイヤーの欠点であった操縦性の悪さを改善した機体 で大戦末期になって原型機が初飛行した。
 低空での運動性は当時の主力戦闘機(グラマンF6FヴォートF4Uなど)に引け を取らず、非常に使いやすい機体として好評価のうちに制式採用が決定したが、第二次大戦への参戦は 間に合わなかった。
 1946年末から部隊配備が開始され朝鮮戦争に従事、主翼下に電子妨害ポッドを装備した電子妨害 機や胴体下にレドームを装備した早期警戒機などの派生型も製作され、1956年に一度生産は終了し たものの、ベトナム戦争が始まると再度当機の需要が高まり再生産が実施された。ベトナムでは米軍以 外に南ベトナム空軍によっても運用され、南ベトナム操縦士の中には当機による作戦飛行時間が4,0 00時間を超える猛者も何人か居た。なお、最終的に生産された機数は3,180機(XBT2D−1 含む)となっている。
 一部の中古機体は1980年代初め頃までアフリカなどで作戦行動に従事していたと伝えられる。

機体詳細データ(AD−6(A−1H))
寸法(L×W×H/翼面積)11.84×15.25×4.78m / 37.19m2
機体重量(自重/全備)5,430kg / 11,000kg
飛行速度(最大/巡航)518km/h(高度5,500m) / 319km/h 
上昇率(海面上)870m/min
上昇限度(実用)8,700m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,100km
エンジンライト社製 R-3350-26WA 空冷星形18気筒ピストンエンジン×1基
出力 2,700hp
武装20mm機関砲×4、主翼下14箇所・胴体下1箇所の武装搭載点に最大3,600kgまでの投下兵装
乗員数/機体初飛行1名 / 1945年3月18日(XBT2D−1)
備考(各タイプ詳細) XBT2D-1:原型機の総称。R-3350-24Wエンジン(2,300hp)搭載(各タイプ計25機)
XBT2D-1N:レーダーを搭載した3座夜間攻撃機モデル原型機の呼称
XBT2D-1P:カメラを搭載した写真偵察機モデル原型機の呼称
XBT2D-1Q:複座の電子妨害機モデル原型機の呼称
AD-1:最初の生産型。原型に比べて構造が強化された。旧呼称BT2D-1(242機)
AD-1Q:最初の電子妨害機モデル生産型。XBT2D-1Qに準ずる
AD-2:構造強化を施し燃料を増加させたモデル。R-3350-26W(2,700hp)搭載(156機)
AD-2D:AD-2を遠隔操作の無人機に改造した後の呼称
AD-2Q:AD-2ベースの複座電子妨害機モデル
AD-2Q(U):標的曳航機に改装されたAD-2Qの呼称
AD-3:構造強化、主脚延長、風防形状変更、プロペラ変更を施されたモデル(124機)
AD-3E:対潜作戦機に改造されたAD-3の呼称
AD-3N:AD-3ベースの3座夜間攻撃機モデル
AD-3Q:AD-3ベースの複座電子妨害機モデル
AD-3S:AD-3Eとペアを組んで作戦する対潜攻撃機。AD-3N改造
AD-3W:改良型APS-20レーダー搭載の3座早期警戒機モデル
AD-4:全備重量拡大、自動操縦装置追加などを施したモデル(344機)
AD-4B:20mm機関砲×4を追加、核装備可能としたAD-4改良型
AD-4L:極地(北極)用に改造を施したAD-4の呼称
AD-4N:AD-4ベースの3座夜間攻撃機モデル
AD-4NA:AD-4Nから夜間装備を撤去したモデル。後にA-1Dと改称
AD-4NL:極地(北極)用に改造を施したAD-4Nの呼称
AD-4Q:AD-4ベースの複座電子妨害機モデル
AD-4W:AD-4ベースの3座早期警戒機モデル
AD-5:並列複座多用途モデル。側面の急降下ブレーキは廃止。後にA-1Eと改称(212機)
AD-5N:AD-5ベースの4座夜間攻撃機モデル。後にA-1Gと改称
AD-5Q:AD-5ベースの4座電子妨害機モデル。後にEA-1Fと改称
AD-5S:磁気異常探知装置(MAD)を装備した対潜作戦評価機
AD-5U:標的曳航機/多用途輸送機に改装されたAD-5の呼称
AD-6:新標準近接支援機モデル。精密低空爆撃用機器を装備。後にA-1Hと改称(713機)
AD-7:最終生産型。R-3350-26WBエンジン(3,050hp)搭載。後にA-1Jと改称(72機)
LAST UPDATE 2002,02,16