グラマン A−6イントルーダー

A-6 INTRUDER ,Grumman(ex Northrop Grumman)

A-6
米海軍NATC(武器センター)所属のA−6A

 戦術核投射能力を持つ全天候型攻撃機を欲した米海軍の要求により開発された機体。1950年代半ば から終わりにかけて開発が進められ、1960年4月に原型機が初飛行した。
 1963年2月に部隊配備が開始された当機は、ベトナム戦争では通常爆弾を用いた対地攻撃を主任務と していたが、攻撃兵装の発達により精密爆撃を実現したレーザー誘導爆弾(ペーブウェイ)やハープーン対 艦ミサイルなどを搭載できるよう改良が加えられている。
 夜間や悪天候下での低高度侵入攻撃を容易とするためE型ではTRAM(目標識別攻撃マルチセンサー) を搭載し、FLIR(前方監視赤外線暗視装置)やレーザー誘導装置などとの併用により極めて高い命中率 を発揮できる(1986年4月のリビア爆撃時には12機が投下した72発の非誘導通常爆弾のうち70発 を目標に命中させたという実績がある)。
 なお当機の設計を流用した電子戦機EA−6Bも第 一線で使用中であるが、この機体については別項で述べることにする。
 当機の生産は1991年に終了しており、現在の攻撃任務は F/A−18E/F(所謂、 スーパー・ホーネット)へと順次交代しつつある。
(制作者注:当機の後継機と目されていたA−12の開発は計画の遅れや費用の増大などから開発中止と なってしまっている)

機体詳細データ(A−6E)
寸法(L×W×H/翼面積)16.69×16.15×4.93m / 49.13m2
機体重量(自重/全備)12,132kg / 26,600kg(陸上基地運用時は27,400kg)
飛行速度(最大)1,037km/h(海面高度)
上昇率(海面上)2,323m/min
上昇限度(実用)12,925m
離着陸距離(離陸/着陸)約1,300m(最大重量時) / 不明
航続距離5,218km(空輸時、増槽使用)、1,627km(最大兵装過重時)
エンジンプラット&ホイットニー社製 J52−P−8Bターボジェット×2基
推力 4,218kg×2  機体内燃料搭載量7,230kg
武装胴体下および翼下にハープーン対艦ミサイル×4、227kg通常爆弾×30、Mk84ペーブウェイ誘導爆弾×4、Mk36空中投下機雷×12、B43戦術核爆弾×1、増加燃料タンクなど最大8,170kgの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1960年4月19日(原型機)
備考(各タイプ詳細) A-6A:最初の量産モデル。後に下記の各改良型へ改装された(488機製作)
A-6B:対レーダーミサイルを搭載するワイルドウィーゼル専用型(A型改装19機)
A-6C:胴体下にTRIM(航跡・道路・阻止多重感部)を搭載した型(A型改装12機)
KA-6D:ホースとドローグ(吹き流し)を装備した空中給油母機型(A型改装約70機)
A-6E:機首下部にTRAMを装備した現用型(205機製作+A型改装240機)
A-6F:新型電子機器やF404エンジンを装備した能力向上型。計画のみ
EA-6A:特殊電子妨害型。後にEA−6Bと交替した(A型改装12機+新造15機)
LAST UPDATE 2003,05,09