マクダネル・ダグラス A−4スカイホーク

A-4 SKYHAWK ,McDonnell Douglas(ex Boeing)

A-4
米海兵隊所属のA−4M

 1952年に出されたダグラス社の提案によって米海軍向け艦上攻撃機として開発された機体。小型軽量、 運用簡易、ローコストに徹底された機体は見事に成功し、米海軍および米海兵隊だけでなく世界各国への輸 出も行われた。
 航空母艦に搭載される機体は格納庫スペースの問題から主翼を折り畳むのが通例となっているが、当機は 小型化に成功し折り畳み機構が不要となったため高強度の左右一体構造デルタ主翼を持つことができた。その ため小型攻撃機にもかかわらず兵装搭載量はかなりのものになっている。
 軽快な運動性から米海軍のアクロバット飛行チーム「ブルーエンジェルス」の使用機体としても選ばれた当 機だが、実戦での活躍も特筆に値するもので、ベトナム(米軍)や中東(イスラエル)、フォークランド(ア ルゼンチン)など世界中の戦場で活躍、多大な戦果を挙げている。
 米軍では攻撃機型は既に退役済みで複座練習機型が若干数残っているだけであるが、アルゼンチンやイ スラエルをはじめオセアニア、中東、東南アジアなどの多くの国において現在も活躍中である。

機体詳細データ(A−4M)
寸法(L×W×H/翼面積)12.27×8.38×4.57m / 24.16m2
(全長は給油プローブを除く)
機体重量(自重/全備)4,747kg / 11,113kg
飛行速度(最大)M0.9
上昇率(海面上)2,573m/min
上昇限度(実用)12,878m
離着陸距離(離陸/着陸)823m / 不明
戦闘行動半径620km(H−L−H)
エンジンプラット&ホイットニー社製 J52−P−408Aターボファン×1基
推力 5,080kg  機体内燃料搭載量2,011kg
武装20mmMk12機関砲×2(弾数各100)、翼下および胴体下に227kg通常爆弾×6、マベリック対地ミサイル×2、ロケットポッド×2、増加燃料タンク×2など最大3,720kgの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1954年6月22日(XA4D−1)
備考(主要タイプ詳細) XA4D-1:原型機。後にXA−4Aと改称(2機製作)
A-4A:生産前機。J65−W−4エンジン(推力3,493kg)を搭載(18機製作)
A-4B:改良型電子装備を搭載した初期生産型(542機製作)
A-4C:全天候型に改良された機体(638機製作)
A-4E:C型のエンジン出力と兵装搭載能力を強化した機体(499機製作)
A-4F:電子装置や射出座席を改良しエンジン出力を強化した機体(139機製作)
TA-4F:複座練習機型。電子装備などが簡略化されている(239機製作)
TA-4J:兵装システムを取り除いた操縦練習用複座型(292機製作)
A-4G:オーストラリア空軍向けの機体。F型と同等。複座のTA−4Gもある
A-4H:イスラエル向けの機体。DEFA30mm機関砲を装備。複座のTA−4Hもある
A-4K:ニュージーランド向けの機体。F型に準ずる。複座のTA−4Kもある
A-4KU:クウェート向けの機体。F型に準ずる。複座のTA−4KUもある
A-4L:航空電子装置を搭載したC型転換型
A-4M:改設計を施した機体。スカイホークIIとも呼ばれる(158機製作)
A-4N:イスラエル向けの機体。HUDや電子装置を改良
A-4P:アルゼンチン向けの機体。B型またはC型の転換型
A-4PTM:マレーシア向けの機体。B型転換型。複座のTA−4PTMもある
A-4Q:アルゼンチン向けの機体。B型転換型
A-4S:シンガポール向けの機体。B型転換型。複座のTA−4Sもある
A-4T:フランス向けの機体。供与
LAST UPDATE 2000,12,03