グラマン X−29

X-29 , Grumman

X-29
NASAにより飛行試験実施中のX−29A

 米国防先進研究計画局(DARPA)により、次世代戦闘機への前進翼技術適用を評価するために開発 された研究機。前進翼は通常の後退翼と異なり、翼端からの失速発生が無いため低速高迎え角での操縦特 性に優れ、スピンもおこしにくいという利点がある(欠点としては上反角効果が無いため無制御状態では 下向きへ進んでしまうことと、迎え角によって生じる主翼への曲げモーメントに弱い点があげられる)。
 主翼への曲げモーメント対策としては、主翼にアルミ/チタン合金を使用した主要構造とグラファイト ・エポキシ複合材による外皮を使って強化している。また"負"の安定性を持つ機体を制御するため、 3重のフライバイワイヤシステムとカナード翼を搭載した。なお、前部胴体部は F−5A、主脚や油圧系は F−16のものを流用してお り、既に実用化された技術を使うことで安全性を高め開発期間の短縮も行っている。
 2機作られた機体は、米空軍資材軍団航空システムズ部(ASD)に所属し、飛行試験はNASAが分 担して実施した。X(実験・研究機に付けられる符号)シリーズの機体としては異例の飛行回数をこなし た当機だったが、前進翼についてそれほど期待の持てる成果は示せなかったようで、今後米軍が開発する 機体に前進翼技術が盛り込まれる可能性は少ない。

機体詳細データ(X−29A)
寸法(L×W×H/翼面積)14.66×8.29×4.36m / 17.5m2
機体重量(自重/全備)6,091kg / 8,044kg
飛行速度(最大)M1.46(公表最大値)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離不明
エンジンジェネラルエレクトリック社製 F404−GE−400ターボファン×1基
推力 7,258kg(A/B)  機体内燃料搭載量 2,214リットル
武装武装なし
乗員数/機体初飛行1名 / 1984年12月14日
備考(各タイプ詳細) X-29A:前進翼技術評価機。社内名称モデル712(2機)
LAST UPDATE 2001,05,06