ロッキード U−2/TR−1

U-2/TR-1 ,Lcokheed(ex Lockheed Martin)

U-2R
米空軍のU−2R

 偵察衛星が実用化される以前に旧ソ連上空を偵察飛行するために生み出された機体U−2であるが、 残存機が少なくなった1966年にU−2を発展させた一回り大型な機体であるU−2Rが追加製造 されている(R型以前の機体は1989年に全機が退役した)。
 U−2Rは当初、米空軍とCIA(米中央情報局)が半数ずつを保有し使用していたが1974年 にCIAはU−2を使用した偵察任務から撤退し、現在は全機が空軍へ移管されている。
 1978年にはU−2Rの機体を流用した欧州用戦術偵察機TR−1A計画がスタートし、偵察機 器を戦術偵察用に積み換えた機体がTR−1Aとして採用されている。
 なお1989年にTR−1Aのうち1機のエンジンをジェネラルエレクトリック社製F118−G E−101に換装したところ航続距離と上昇限度の増加が認められたため、1998年までに残存全 機がこの換装を実施している(そのため現在米軍が保有する機体は全機がU−2S/TU−2Sとな っている)。

機体詳細データ(U−2S)
寸法(L×W×H/翼面積)19.13×31.39×4.88m / 92.90m2
機体重量(自重/全備)7,030kg / 18,730kg
飛行速度(最大/巡航)M0.8(10,668m) / 692km/h(21,340m)
上昇率(海面上)1,525m/min
上昇限度(実用/限界)24,380m / 27,432m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離約8,000km
エンジンジェネラルエレクトリック社製 F118−GE−101ターボファン×1基
推力8,390kg
武装武装なし
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型)/1955年8月4日(U−2)、1967年8月28日(U−2R)
備考(各タイプ詳細) U-2:極秘裏に製作された原型機
U-2A:最初の生産型。主に写真偵察用(48機製作)
WU-2A:大気サンプル採取用に改造されたU−2A
U-2B:U−2Aの改良型。写真偵察用
U-2C:通信/電子情報収集用。U−2A及びBを改造
U-2CT:U−2Cの複座型。操縦練習機
U-2D:計器操作手席を設けた複座型。通信/電子情報収集用
U-2E/F/G:空母運用および空中給油テスト計画機
U-2R:完全に設計を改めた改良型(27機製作)
U-2S:エンジンをF118に換装したU−2R/TR−1A
U-2EPX:海上監視試験のため改造されたU−2R
TR-1A:戦術偵察任務用の機体。基本的にU−2Rと同一
TR-1B:操縦練習用の複座型U−2R/TR−1A
TU-2S:エンジンをF118に換装したTR−1B
ER-2:NASAが保有したTR−1A原型機の呼称
LAST UPDATE 2000,11,22(FirstUp 2000,01,10)