スホーイ Su−15”フラゴン”

Su-15 "FLAGON" , Sukhoi

Su-15
旧ソビエト防空軍所属のSu−15”フラゴンF”

 1967年のドモデドヴォ航空ショーで初公開された要撃戦闘機。この航空ショーでは他に MiG−23MiG−25Su−17なども初公開されて おり、冷戦時代のソビエト航空界における新型機開発の量に驚かされる。
 MiG−25と同様に米軍が開発していた超音速爆撃機 XB−70の迎撃を主眼に置い た機体でレーダーもMiG−25同様の大型のものが搭載されているが、ミサイルは短射程のAA−3"アナ ブ"を搭載するなど中途半端な兵装構成となっている。
 1970年頃からソビエトPVO(防空軍)に配備が始まり、最盛期には1,000機を超える機体が配 備されていたが、国外へ展開したことが1度(1971年エジプト)しか無いため、搭載エンジンや細かい 機体データなどについては判っていないことが多い。エンジンはリュールカAL−7もしくはツマンスキー R−13の両説があるが、当サイトではツマンスキー説を採用することにした。また西側筋では改良型機体 (フラゴンE以降)の呼称はSu−21に変更されているとも考えられている。
 1978年4月にムルマンスクの飛行制限空域を侵犯した大韓航空機を迎撃・強制着陸させたことで、西 側にその存在が大きく取り上げられることになった当機は、その5年後の1983年9月大韓航空007便 撃墜事件でさらにその存在を知らしめることになった(この事件では迎撃機と地上管制の無線交信が自衛隊 および在日米軍に傍受されており、旧ソビエトの迎撃態勢の一部が解明されることにもなった)。
しかし、優秀な迎撃機も採用から30年を経て後継の戦闘機が就役するに至り、1990年代中頃から順次 退役となっていった。

機体詳細データ(Su−15F)
寸法(L×W×H/翼面積)19.0×9.15×5.1m / 37.5m2
機体重量(自重/全備)11,000kg / 18,000kg
飛行速度(最大)M2.1(高空)
上昇率(海面上)13,700m/min(推定)
上昇限度(実用)約20,000m
離着陸距離(離陸/着陸)460m / 不明
航続距離2,250km(空輸時)、戦闘行動半径720km(要撃任務)
エンジンツマンスキー設計局製 R−13F2−300ターボジェット×2基
推力 7,200kg×2  機体内燃料搭載量 5,000kg
武装23mm機関砲×1(弾数200)、AA−3対空ミサイル×2+AA−8対空ミサイル×2
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1964〜66年頃?
備考(各タイプ詳細) 【"FLAGON〜"はNATOによる分類です】
Su-15 "FLAGON A":単純三角翼の初期生産型。少数生産
Su-15 "FLAGON B":胴体中央に揚力用エンジンを搭載したVTOL研究機
Su-15 "FLAGON C":教官用座席を設置した複座練習機型
Su-15 "FLAGON D":複合後退翼に改設計された迎撃機型
Su-15 "FLAGON E":エンジン出力強化や搭載燃料増加などの改良を盛り込んだ型
Su-15 "FLAGON F":空力上の効率化を図ったE型改良型。最終生産型
Su-15 "FLAGON G":F型を複座にした練習機型
LAST UPDATE 2001,01,06