ホーカー シー・フュアリ

SEA FURY , Hawker

Sea Fury
カナダ海軍所属のシー・フュアリFB.Mk11

 英国航空省が第二次大戦初期の戦訓を盛り込んで作成した仕様書F6/42に基づいて開発された機体。元々は ホーカー社の独自提案機だった設計を仕様書にあわせて軽量化したものとなっている。
 英航空省では1943年までに試験飛行や各種エンジンとの相性を試すため6機の原型機を発注し、1944年 9月1日に原型1号機が初飛行を行った。初飛行時点でフュアリ(復讐の女神)と名付けられていたこの機体は、 期待どおりの性能を見せたため英空軍は早速200機の生産注文を行っている(ホーカー社の生産ラインは他機種 の生産で手一杯だったため半数はボールトン・ポール社で生産される予定だった)。また英海軍航空隊も航空母艦 から運用するための戦闘爆撃機型の開発を継続させ、生産型200機の発注を行っている。
 空軍向け機体は量産ラインが軌道に乗る前に終戦を迎えてしまったため発注は取り消されてしまったが、海軍は 大戦終結後も機体開発を続け、艦上運用装備を持った生産1号機は1947年10月に初飛行を行い、翌年第80 2飛行隊を皮切りに部隊配備が開始されている(発注がキャンセルされた空軍向け機体のうち完成していた50機 は英海軍の陸上基地機として、それ以前に配備が行われている)。
 英海軍(やオーストラリア、カナダの海軍)に配備されたシー・フュアリは朝鮮戦争において国連軍の対地攻撃 機の中核として活躍、またオランダやパキスタン、エジプト、イラクなどの諸国へも輸出され複座型を含む総生産 数は850機となっている。
 現在は軍務から全機が退役しているが、民間航空ショーやアメリカでの競速競技などでは現在も現役の機体であ り、特にネバダ州レノで毎年開催される競速競技では1980年代頃から ノースアメリカンP−51と 首位を争う機体として極端な改造を施され活躍している。

機体詳細データ(シー・フュアリFB.Mk11)
寸法(L×W×H/翼面積)10.57×11.70×4.84m / 不明
機体重量(自重/全備)4,190kg / 5,670kg
飛行速度(最大)700km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)10,454m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,094km(標準兵装時)
エンジンブリストル セントーラス18 星形空冷複列18気筒ピストンエンジン×1基
出力 2,480馬力
武装20mm機関砲×4、翼下2カ所に爆弾もしくは8カ所にロケット弾を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1945年2月21日(シー・フュアリ原型)
備考(各タイプ詳細) Sea Fury FB.Mk 10:空軍向け機体を改修し海軍向けとした機体。艦上運用装備は持たない
Sea Fury FB.Mk 11:英海軍の戦闘爆撃機型。艦上運用装備を持つ主要生産型
Sea Fury T.Mk 20:複座複操縦装置とした転換訓練型
Fury:英空軍の予定名称。第二次大戦終結のため生産発注は取り消された
LAST UPDATE 2003,02,15