BAe シーハリアー

SEA HARRIER ,British Aerospace

Sea Harrier
英国海軍第801飛行隊所属のシーハリアーFRS.Mk1

 1975年に英国政府は、空軍が採用していた ハリアーを必要最低限の改造によっ て海軍のインビンシブル型フリゲートから運用できるようにした海軍転換型の開発を発表した。これは経済的な理由 から英国海軍の規模縮小を狙ったもので、通常艦艇に航空機を搭載できれば維持に多額の費用が必要な通常型空母を 保有する必要が無くなるからである(結局インビンシブル型は軽空母として完成したが)。
 空軍型ハリアーと異なり防空・制空・対艦攻撃・偵察など幅広い任務を想定しているため、ブルーフォックスレー ダーや高性能HUD、兵装コンピュータなどを搭載しており、視界を確保するためコックピットの位置も空軍型に比 べて一段高い位置に設置されている。軽空母や攻撃母艦からはスキージャンプ型甲板を利用してSTO(短距離離陸) 発進を行い帰投したときはVL(垂直着陸)を行うのが基本スタイルとなっている。
 フォークランド紛争で派遣された軽空母インビンシブルと攻撃母艦ハーミーズに搭載されたシーハリアーはアルゼ ンチン空軍機を22機撃墜し味方に損害無しという戦果を挙げており、ここでもVTOL型戦闘機の能力を見せつけ ることとなった。
 現在英国海軍が運用しているシーハリアーはレーダーをブルービクセンレーダーに換装しAMRAAM対空ミサイ ルを搭載できるよう改修されたF/A.2に移行している。また海外顧客としてインド海軍が23機の調達を実施し ている。

機体詳細データ(シーハリアーFRS.Mk1)
寸法(L×W×H/翼面積)14.50×7.70×3.71m / 18.68m2
機体重量(自重/全備)5,897kg / 11,884kg
飛行速度(最大)M1.25(高空)、1,185km/h(低空)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)15,200m
離着陸距離(離陸/着陸)不明(垂直離着陸も可能)
戦闘行動半径740km(3分の空戦+垂直着艦)、463km(洋上対艦攻撃)
エンジンロールスロイス社製 ペガサスMk104推力偏向ターボファン×1基
推力 9,752kg
武装アデン30mm機関砲×2、翼下及び胴体下にサイドワインダーAAM×4、シーイーグル対艦ミサイル×2、ロケット弾ポッド×2、増加燃料タンクなど最大2,270kg〜3,630kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1978年8月20日
備考(各タイプ詳細) SEA HARRIER FRS.Mk1:原型および最初の生産型。海軍用多用途型(3+54機製作)
SEA HARRIER T.4N:複座型転換用練習機(3機製作)
SEA HARRIER FRS.Mk51:インド海軍向けの輸出型(23機製作)
SEA HARRIER T.Mk60:インド海軍向けの複座練習機型。製作されず
SEA HARRIER F/A.2:別名FRS.Mk2。Mk1の近代化改修型(新規18機製作)
LAST UPDATE 2000,12,20