スーパーマリン シミター

SCIMITAR , Supermarine

Scimitar
航空母艦へ着艦するシミターF.Mk1

 1950年代初頭に英海軍が作成した仕様書N113Dに基づく機体。戦闘機としてだけではなく 対地攻撃や偵察など多用途に使用できる機体として開発された。
 スーパーマリン社では直線翼を持つ機体や後退翼を持つ機体など、いくつかの試作機を自社負担で 開発していたが、それらの研究成果と発見されたばかりの面積法則(エリアルール)を盛り込んで完 成したのがタイプ544と呼ばれる機体であった。このタイプ544原型機は1956年に初飛行し、 所定の性能を満たしていたため英海軍に採用(シミター(三日月刀)と名付けられた)となり、翌年 8月に第700試験飛行小隊に生産型が配備された。
 機体重量の大きい当機を航空母艦へ離着艦させるという難問には、吹き出しフラップの装備で解決 させており、低速時の操縦性の良い機体に仕上がっている。当機は英国海軍に対して戦術核搭載可能 な攻撃機、空対空ミサイル搭載可能な迎撃戦闘機、空対地ミサイルや軽爆弾を搭載可能な近接支援機、 長距離を飛行できる戦術偵察機と幅広い選択肢を与えたが、生産数は全部で76機と少なかった。
 1960年代になって バッカニーアが配 備されるようになると当機は順次退役していった。

機体詳細データ(シミターF.Mk1)
寸法(L×W×H/翼面積)16.87×11.33×5.28m / 45.06m2
機体重量(自重/全備)10,900kg / 15,500kg
飛行速度(最大)1,140km/h(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)14,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,300km(増槽使用)
エンジンロールスロイス・エイボン202 ターボジェット×2基
推力 5,370kg×2
武装30mm機関砲×4、翼下4カ所の武装搭載点に軽爆弾、サイドワインダーAAM、ブルバップAGM、増加燃料タンクなどを搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1956年1月19日
備考(各タイプ詳細) N113:原型機の開発名称。社内呼称はタイプ544
Scimitar F.Mk 1:生産型の呼称。英海軍の艦上多用途機である
LAST UPDATE 2003,02,15