アンブロジーニ サジッタリオ

SAGITTARIO ,Ambrosini

Sagittario
木製構造を持つサジッタリオ

 イタリアのアンブロジーニ社は遷音速域を飛行する機体の研究として、 S.7戦闘練習機に 45度の後退角を持つ主翼を取り付けた機体(愛称は『フレッチア(矢)』)の試験飛行に続いて ターボジェットエンジン搭載の機体による遷音速圧縮性の研究を行うこととした。
 機体構造の大半が木製で、マルボレ・ターボジェットエンジンを搭載した原型機は『サジッタリ オ(射手)』の愛称を付けられ1953年に初飛行した。続いて全金属製構造の機体にダーウェン ト・ターボジェットエンジンを搭載した2号機『サジッタリオII』が1956年に完成し、この機 体は同年末に急降下でマッハ1.1を達成、イタリア機で最初に音速を超えた機体となった。
 計画では単座迎撃戦闘機や戦闘支援機として量産するプランもあったが、この計画は実現しなか った。

機体詳細データ(サジッタリオII)
寸法(L×W×H/翼面積)8.50×7.50×2.02m / 14.73m2
機体重量(自重/全備)不明 / 3,293kg
飛行速度(最大/巡航)1,006km/h(最適高度での水平飛行時) / 不明
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)14,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明 / 不明
航続距離不明
エンジンロールスロイス社製 ダーウェント9ターボジェット×1基
推力1,633kW 機体内燃料搭載量 不明
武装(計画のみ)30mm機関砲×2、主翼下に爆弾等を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1953年1月5日(サジッタリオ
備考(各タイプ詳細) Freccia:S.7戦闘練習機に後退翼を搭載した実験機
Sagittario I:木製構造の遷音速実験機。原型1機のみ
Sagittario II:全金属構造の遷音速実験機。原型1機のみ
Ariete:Sagittario IIに似る機体。RRソーアエンジンを補助に持つ。原型1機のみでキャンセル
LAST UPDATE 2006,10,09