サーブ 32 ランセン

32 LANSEN , SAAB

SAAB 32
スウェーデン空軍所属のJ32B

 1940年代後半から開発の始まった機体。当初は安価な国産ターボジェットエンジンを搭載した全天候型 攻撃機として計画されていたが、国産エンジンの開発の遅れから英国製エイボンエンジンを採用することにな った。
 全天候型ということで機首部にレーダーを装備し、レーダー操作員が搭乗するため複座となった片持ち低翼 単葉機で、スウェーデン制式機初の動力操縦装置を装備している。当機には SAAB29トンネンよりも強い後退角の ついた主翼(後退角35度)が採用されている。搭載エンジンはRR社製エイボンMk100をライセンス化 したものである。
 1952年11月に原型機が初飛行に成功し、翌年から生産が開始された機体はA32Aランセン(槍騎兵 が持つ槍の意味)と名付けられ部隊配備された。1957年にはエイボンMk200をライセンス化したRM 6Bエンジンを搭載する全天候/夜間迎撃機型J32Bも開発されている。
 1960年5月に生産が終了するまでに約450機の機体が製作され、一部の機体は1980年代までスウ ェーデン空軍に就役していた。

機体詳細データ(J32B)
寸法(L×W×H/翼面積)14.50×13.00×4.65m / 37.4m2
機体重量(自重/全備)7,000kg / 13,500kg
飛行速度(最大)1,150km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)16,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離3,200km
エンジンボルボ社製 フリクモートルRM6Bターボジェット×1基
推力 6,900kg(A/B)
武装30mm機関砲×4、翼下にサイドワインダーAAMまたは無誘導空対空ロケット弾を搭載
乗員数/機体初飛行2名 / 1952年11月3日
備考(各タイプ詳細) A32A:最初の生産型。全天候攻撃機型
J32B:全天候/夜間迎撃機型。サイドワインダーAAMを搭載可能
S32C:写真偵察機型。機首部にカメラとレーダー監視機器を搭載
J32D:J32B改良型。ECM任務用装備を搭載できる最終生産型
LAST UPDATE 2001,06,23