マクダネル・ダグラス RF−4ファントムII

RF-4 PHANTOM II, McDonnell Douglas

RF-4C
米国空軍第1TRS(英国駐留)所属のRF−4CファントムII

 米国空軍が戦術偵察機として使用していたRF−101 (F−101の偵察機型)の後 継機として1962年に採用を決定した機体。米空軍や海軍をはじめ世界各国に採用されているベストセラー 戦闘機F−4ファントムIIの機体を 流用して設計されている。
 当初RF−110Aと名付けられたこの機体(採用決定直後に米軍統一呼称が定められたためRF−4Cと 改称)は、F−4C戦闘機の機首レーダーを小型の物に変更し、大幅な設計変更を受けた機首部に光学カメラ や側方監視レーダー、赤外線監視システム、レーザー偵察システムなどを盛り込んだマルチセンサーを搭載し ている。
 主要モデルとしてはF−4C準拠のRF−4CとF−4E準拠のRF−4Eの二種類が製作され、米軍をは じめ西ドイツや日本、イスラエル、帝政イラン、トルコ、ギリシアなどにも輸出されている。米軍とドイツの 機体は退役済みであるが中古機は韓国やスペインに供与されたり、トルコ・ギリシアへ売却されたりして現在 も現役で使用されている。
 英国空軍ではファントムに偵察ポッドを搭載して戦術偵察機として使用しているほか、日本の航空自衛隊で もF−15イーグルの配備で余剰 となったF−4EJ戦闘機に偵察ポッドを取り付けたRF−4EJも偵察機として使用している。またイスラ エル軍のRF−4Eは翼下に自衛用ミサイル搭載が可能、ドイツ軍が使用していた機体は爆装が可能となって おり、偵察任務以外にも使用できる。

機体詳細データ(RF−4E)
寸法(L×W×H/翼面積)19.20×11.71×5.03m / 49.24m2
機体重量(自重/全備)14,111kg / 23,966kg
飛行速度(最大)M2.25(高空)、M1.16(低空)
上昇率(海面上)18,714m/min
上昇限度(実用)18,975m
離着陸距離(離陸/着陸)1,700m / 不明
航続距離3,034km(空輸時)、戦闘行動半径1,145km(増槽使用)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 J79−GE−17ターボジェット×2基
推力 8,119kg×2(A/B)  機体内燃料搭載量 6,704リットル
武装武装なし(自衛用にAIM−9ミサイルを搭載可能)。各種偵察装備を搭載
乗員数/機体初飛行2名 / 1963年8月9日(YRF−4C)
備考(各タイプ詳細) YRF-4C:米海軍用F−4Bを改修して造られた原型機。別称RF−110A(2機)
RF-4C:米空軍向けの生産型。F−4C準拠。最初の6機はF−4B改修(505機)
RF-4B:米海兵隊向けの生産型。RF−4Cの機首を付けたF−4B(46機)
RF-4E:改良型偵察パッケージ搭載の生産型。F−4E準拠
RF-4EJ:F−4EJ戦闘機に偵察ポッドを搭載した改修型
RF-4X:改良型偵察機。色々な機体モデルがあり総称「ピース・ジャック」と呼ばれる
PHANTOM FGR.Mk2:英国空軍のファントムに偵察ポッドを搭載した改修型
LAST UPDATE 2001,02,17