セスナ O−2

O-2 , Cessna

O-2
米空軍所属のO−2A

 セスナ社が1950年代後半から研究/開発を開始したプッシュプル式(押し引き式:機体の前後に プロペラを搭載する形状)軽飛行機のモデル336の改良型であるモデル337を軍用とした機体。
 1961年に初飛行したモデル336は固定脚だったため時代遅れと判断され、1965年中頃から 引き込み脚式のモデル337へ生産が移行した。このモデル337がベトナム戦争における前線航空管 制任務に最適であることに目を付けた米国空軍は、1966年後半に当機を「即時入手可能品目」とし て位置づけO−2Aの型式番号で採用した。
 翼下4箇所のパイロンにロケット弾ポッドや7.62ミリミニガンポッドなどを搭載可能とした軍用 型は前線航空管制任務以外にも対ゲリラ任務(COIN)機としても使用された。また、O−2Bの名 称で米空軍に就役した機体は、600Wアンプ3台と指向性スピーカーが搭載されており、心理作戦 機としてベトナム上空での心理作戦(空中からの放送により敵兵の士気を削いだり、投降を呼びかけた りする任務。また逆にわざと敵兵を煽って攻撃を行わせることで隠された敵陣地の位置を掴む作戦も実 施されている)に従事した。
 民間型を含めた当機の生産は1980年代半ばまで続けられ、軍用型は計544機が米空軍に納入さ れている。

機体詳細データ(O−2A【寸法等は民間向けモデル337のもの】)
寸法(L×W×H/翼面積)9.07×11.63×2.79m / 18.81m2
機体重量(自重/全備)1,264kg / 2,100kg
飛行速度(最大/巡航)332km/h(海面高度) / 315km/h(1,675m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)5,485m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,288km
エンジンコンチネンタル社製 IO−360−GB水平対向ピストンエンジン×2基
出力 210hp×2
武装翼下にロケット弾ポッド、7.62mm機銃ポッドなどを搭載可能
乗員数/機体初飛行乗員2名+乗客4名 / 1961年2月28日(モデル336原型)
備考(各タイプ詳細) Model 337:引き込み脚型双発軽飛行機の社内名称。民間向けも同名称
O-2:米空軍向け機体。実用審査時の名称
O-2A:米空軍向け前線航空管制機兼COIN機型(501機)
O-2B:米空軍向け心理作戦機(31機)
O-2T:ターボプロップエンジンに換装した改良型。米空軍に制式採用されず
LAST UPDATE 2001,03,07