ダッソー ミラージュIII

MIRAGE III ,Dassault

Mirage3
アルゼンチン空軍所属のミラージュIIIEA

 第二次大戦後のフランス航空業界復興を示す一番の例がこのミラージュIII戦闘機であろう。開発が始まった のは1953年で、朝鮮戦争での戦訓をもとに『全天候型兵器を搭載して最高6分以内に高度18,000mへ 達することの出来る小型軽量の戦闘機』を求めたフランス空軍の要求仕様書が発端になっている。この要求によ り1955年に完成したMD.550ミステール・デルタ(後にミラージュIと名付けられた)や改設計型のミ ラージュIIを経てフランス初のマッハ2級戦闘機であるミラージュIIIが完成した。
 超音速飛行のためのエリアルール発見やSNECMA社製アフターバーナー搭載エンジン、英国製のフェアリ ・デルタ2の研究成果などを盛り込まれたミラージュIIIは数多くの派生型を生み出し、 F−104MiG−21などとともに196 0〜70年代を代表する戦闘機として名を残した。
 お膝元のフランスだけでなく中南米やヨーロッパ諸国へのセールスも成功した当機は初飛行から40年以上経 過した現在も近代化改修により中小国を中心に第一線で活躍を続けている。

機体詳細データ(ミラージュIIIE)
寸法(L×W×H/翼面積)15.03×8.22×4.50m / 35.00m2
機体重量(自重/全備)7,050kg / 13,700kg
飛行速度(最大)M2.2(高度12,000m)、M1.1(海面高度)
上昇率海面高度から高度11,000mまで約180秒
上昇限度(実用/限界)17,000m / 23,000m
離着陸距離(離陸/着陸)1,600m / 不明
航続距離3,150km(空輸時)、1,200km(H−L−H戦闘行動半径)
エンジンSNECMA社製アター9Cターボジェット×1基
推力6,200kg(A/B) 機体内燃料搭載量3,050リットル
武装30mmDEFA機関砲×2(弾数各125)、翼下および胴体下にマトラR550AAM×2、マトラAS37対レーダーミサイル×1、AN52戦略核兵器(15kトン)×1、増槽×2など最大4,000kgを搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1956年11月17日(ミラージュIII原型)
備考(各タイプ詳細) MIRAGE III:ミラージュIから発展した原型機(1機製作)
MIRAGE III B:基本型複座練習機。輸出型にBJ、BL、BS、BZなどがある
MIRAGE III C:最初の迎撃/戦闘爆撃型シリーズ。輸出型にCJ、CS、CZなどがある
MIRAGE III D:E型の輸出用複座型。DA、DBR、DE、DPなど多数の派生型がある
MIRAGE III E:多目的変形で多用な任務に使用できる。EA、EEなど多数の派生型がある
MIRAGE III NG:フライバイワイヤやカナード翼を装備した改良変形原型機
MIRAGE III O(A):オーストラリア向けのE型変形
MIRAGE III R:機首に光学カメラを装備した偵察機型。RD、RZなど多数の派生型がある
MIRAGE III S:スイス向けのE型変形。電子装備が異なる
LAST UPDATE 2000,11,23