ミコヤン・グレビッチ MiG−29”フルクラム”

MiG-29 "FULCRUM" ,Mikoyan-Gurevich(ex MAPO)

MiG-29
フィンランドに親善訪問したソ連空軍曲技飛行隊のMiG−29

 ソビエト連邦を代表するミコヤン設計局で創立者ミコヤンの死後初めてゼロから設計された戦闘機。 西側世界には旧ソ連時代に偵察衛星の偵察結果から存在のみは確認されていたが、1986年にフィン ランドへ親善訪問した際に詳細な姿が知られるようになった。
 この機体の大きな特徴としてはエアインテイクに開閉式のシャッターがついていることで、不整地滑 走路などを使用する際にはシャッターを閉じエンジンに異物を吸入しないよう工夫されている。このシ ャッターは滑走中の対気速度200km/hを境に自動開閉するが、飛行中などに開閉する操作を行うこと もできるため流入気流が不安定な飛行姿勢状態でのエンジン停止の防止に役立っている。コックピット 前に張り出した赤外線探知装置やレーザー測距装置はパイロットが被るヘルメットに搭載されたディス プレイ(HMD)に直結しており、視線移動の少ない有効なシステムとなっている。
 ロシア(旧ソビエト)空軍の他にも東ドイツ、ポーランド等の東欧諸国やインド、フィンランドなど 世界十数カ国にも輸出されているベストセラー機だが輸出型はレーダーや電子装備などがダウングレー ドされたものも多い。

機体詳細データ(寸法等はMiG−29”フルクラムA”のもの)
寸法(L×W×H/翼面積)17.32×11.36×4.73m / 35.2m2
機体重量(自重/全備)8,175kg / 18,000kg
飛行速度(最大)M2.3(高空)、M1.06(海面高度)
上昇率(海面上)19,800m/min
上昇限度(実用)17,000m
離着陸距離(離陸/着陸)240m / 600m
航続距離2,100km(増槽使用)
エンジンクリモフ設計局製 RD−33ターボファン×2基
推力5,000kg×2(アフターバーナー使用時8,300kg×2)
武装30mm機関砲×1。翼下及び胴体下にAA−10アラモAAM×2+AA−8アフィッドAAM×4、爆弾・ロケットポッド等も搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型) / 1977年10月6日(原型機9−01)
備考(各タイプ詳細) Project9-01:原型機(試験研究機Ye−?)
MiG-29(Project9-12):初期の生産タイプ。フルクラムA
MiG-29(Project9-13):燃料搭載量を増やしたタイプ。フルクラムC
MiG-29UB:転換訓練用の複座型。兵装搭載能力なし。フルクラムB
MiG-29UBT:複座型戦闘機タイプ。UB型がベースだが兵装搭載能力がある
MiG-29K:航空母艦搭載用に改修されたタイプ
MiG-29S:フルクラムCの改良型。設計局内呼称プロジェクト9−13S
MiG-29SD/SE:輸出用タイプのS型。電子装備がダウングレードされている場合が多い
MiG-29SM:合成開口レーダー搭載の対地攻撃試験機
MiG-29M:大幅な近代化改良試験機。別名MiG−33
MiG-29SMT:電子装備・コクピット周りをM型準拠に近代化したフルクラムA/C型改修機
LAST UPDATE 2000,11,22(First Up 2000,01,16)