ミコヤン・グレビッチ MiG−23”フロッガー”

MiG-23 "FLOGGER" ,Mikoyan-Gurevich(ex MAPO)

MiG-23
リビア空軍所属のMiG−23MF”フロッガーE”

 ソビエト連邦の代表的航空機設計局であるミグ設計局の設立者の一人である、アルチョム・ミコ ヤンが死亡する直前まで手がけていた最後の戦闘機が当機である。
 当時米国で開発中だった F−111戦闘機の 影響からか可変翼を採用しているが主翼と水平尾翼の位置関係などソビエト独自の設計思想も盛り 込まれている。可変翼のおかげで戦闘機としてだけでなく攻撃機としての性能も高い。
 また、ソビエト時代には共産圏各国へも輸出・供与され最大時には18カ国で使用されたが輸出 用の機体はレーダーや火器管制装置などがダウングレードされた物であることが多い。ロシア空軍 では大部分が退役しているが、旧ワルシャワ条約諸国やリビア、シリア、イラク、インド、北朝鮮、 キューバなどへの輸出・供与機体は現役で使用されている。現在、これらの機体を使用している国 に対しMAPO(ミコヤンの現在の社名)はアップグレード計画MiG−23−98を提示してい る。NATOでは当機のコード名を"フロッガー"(むち打ち役人)と名付けている。
 なお、対地攻撃機型であるB型の流れを汲む MiG−27も後に 開発・生産されているが、この機体は攻撃機の項で別途述べることとする。

機体詳細データ(寸法等はMiG−23MLのもの)
寸法(L×W×H/翼面積)15.65×13.65×5.77m / 34.16m2
(全幅は翼展帳時、翼面積は翼完全後退時の寸法)
機体重量(自重/全備)10,200kg / 14,700〜17,800kg
飛行速度(最大)M2.35(高空)、M1.2(海面高度)
上昇率(海面上)14,400m/min
上昇限度(実用)18,500m
離着陸距離(離陸/着陸)900m / 不明
航続距離戦闘行動半径700〜1,300km
エンジンツマンスキー設計局製 R−35−300ターボジェットエンジン×2基
推力8,550kg×2(アフターバーナー使用時13,000kg×2)
武装23mmGSh−23L機関砲×1(弾数200)。翼下及び胴体下にAA−7アペックス×2+AA−8アフィッド×4、500kg爆弾×4等の外部兵装を最大3,000kg選択搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型) / 1967年4月(試作機23−11)
備考(各タイプ詳細) Project 23-11:原型機(可変後退翼研究機Ye−231)
MiG-23S:量産前機。リュルカAL7エンジン搭載。フロッガーA
MiG-23MS:ツマンスキーR27エンジン搭載の量産機。フロッガーB
MiG-23MF:ツマンスキーR29エンジン搭載のMS型改良型。フロッガーE
MiG-23UB:MS型の複座型。兵装等はそのままである。フロッガーC
MiG-23B:S型の対地攻撃機型。フロッガーF
MiG-23BN:B型のエンジンをR29に換えた機体。対地攻撃型
MiG-23BK/BM:BN型の能力強化型。東側諸国への輸出用
MiG-23ML:ツマンスキーR35エンジン搭載の軽量化モデル。フロッガーG
MiG-23P:航法装置をデジタル化したML型改良型。フロッガーG
MiG-23MLD:ML型のアップデート改修型。フロッガーK
MiG-23-98:MAPOの提示する近代化改修計画の名称
LAST UPDATE 2000,11,22(First Up 2000,01,03)