ミコヤン・グレビッチ MiG−17”フレスコ”

MiG-17 "FRESCO" ,Mikoyan-Gurevich

MiG-17
エジプト空軍所属のMiG−17F”フレスコC”

 旧ソビエト連邦は第二次大戦勝利により入手したドイツの研究成果や英国からのジェットエンジン輸入により終戦 直後からジェット戦闘機の開発に血道をあげていた。1947年に完成した MiG−15は米国の F−86セイバーと並ぶ初期ジェット戦 闘機の代表作となっている。そのMiG−15を改良発展させたのが、このMiG−17である。
 1940年代末期からMiG−15bis(改良型)と並行して開発されたMiG−15SIがMiG−17の原 型で、1952年頃から第一線へ配備されるようになった時点でMiG−17と命名されている。初期の生産型Mi G−17は重量過多で期待はずれの性能であったが、アフターバーナー付きのクリモフVK−1Fエンジンを搭載し たF型(NATOコード"フレスコC")が完成するに至って、西側のジェット戦闘機と遜色ない性能を示すようにな った。ベトナム戦争では空対空ミサイル至上主義だった米軍機相手に格闘戦を挑み、その良好な運動性能で米軍パイ ロット達を攪乱しており、F−16など の格闘戦向き軽量戦闘機の開発を促したことはMiG−17の面目躍如というところであろう。
 旧ソビエト国内だけでなく旧共産圏諸国でもライセンス生産が行われ、ソビエト国内だけでも6,000機以上の 機体が生産され、旧共産圏諸国やアフリカ諸国などに輸出されたが1980年代頃には各国の第一線から退いている。

機体詳細データ(MiG−17F”フレスコC”)
寸法(L×W×H/翼面積)11.26×9.63×3.80m / 22.60m2
機体重量(自重/全備)3,930kg / 6,075kg
飛行速度(最大)1,144km/h(M0.96)
上昇率(海面上)3,900m/min
上昇限度(実用)16,600m
離着陸距離(離陸/着陸)約600m / 不明
航続距離約2,200km(最大燃料搭載)
エンジンクリモフ設計局製 VK−1Fターボジェット×1基
推力3,380kg(A/B)
武装N−37D 37mm機関砲×1(弾数40)、NR−23 23mm機関砲×2(弾数各80)、胴体下および翼下にAA−2空対空ミサイル×2、通常爆弾250kg×2、無誘導ロケット弾などを選択搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1951年?(原型機MiG−15SI)
備考(各タイプ詳細) MiG-15SI:原型機および初期生産型。開発コードI−330。後にMiG−17と改称
MiG-17P:若干機首部を延長しレーダーを搭載した全天候型迎撃機。フレスコB
MiG-17F:A/B付きエンジンを搭載した機体。フレスコC
MiG-17PF:P型のレーダーを改良した機体。フレスコD
MiG-17PFU:機関砲を除去し、AA−1空対空ミサイルを搭載する機体。フレスコE
潘陽J-5:中国でライセンス生産された機体。MiG−17相当。輸出用はF−5と呼称
潘陽J-5A:中国でライセンス生産されたMiG−17PF/PFU。輸出用はF−5Aと呼称
潘陽JJ-5:中国が独自に開発した複座型練習機。輸出用はFT−5と呼称
LIM-5:ポーランドでライセンス生産された機体。MiG−17相当
LIM-5P:ポーランドでライセンス生産された機体。MiG−17F相当
LIM-5M:ポーランドが独自に開発した地上攻撃機。LIM−5Pの発展型
LIM-6:ポーランドが独自に開発した第二世代地上攻撃機。LIM−5Mの改良型
LAST UPDATE 2000,11,22(First Up2000,11,19)