BAe ライトニング

LIGHTNING ,British Aerospace

LightningF.Mk6
英国空軍第11飛行隊所属のライトニングF.Mk6

 英国で開発された航空機としては初めて超音速飛行性能を持った戦闘機。ジェット戦闘機は早い時期から 実用化させていた英国空軍であったが、超音速機の実用化は米ソに遅れ気味であった。しかし1947年に 出された仕様書(ER103)により開発された半実験機のP.1Aが元々の原型となるこの機体は、急角 度の後退翼を持ちロールスロイス製のジェットエンジンを搭載して、武装搭載力や航続距離こそ現在の戦闘 機には敵わないものの、機動性能的にはなんら遜色のない機体であった。
 そのためこの機体は30年以上という長い間、英国の防空任務を一手に引き受け1980年代末に トーネードADVと交 替するまで現役であった。
 おもしろいのは増加燃料タンク(増槽)の搭載方法で、翼下や胴体下にはタンクを取り付ける余裕がない ため主翼の上に搭載するという手法をとっている。英国以外にサウジアラビアやオーストリア(サウジの中 古機体を購入)、クウェートでも使用されていたが現在は全機退役している。

機体詳細データ(寸法等はライトニングF.Mk6のもの)
寸法(L×W×H/翼面積)16.84×10.62×5.97m / 42.97m2
機体重量(自重/全備)12,717kg / 19,047kg
飛行速度(最大/巡航)M2.3(12,190m) / 958km/h
上昇率(海面上)15,240m/min
上昇限度(実用)16,600m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離戦闘行動半径600km(H−H−H)
エンジンロールスロイス社製 エイボンMk301ターボジェット×2基
推力7,421kg×2(アフターバーナー使用時)
武装30mm機関砲×2(弾数各130)。胴体下にファイアストリークAAMまたはレッドトップAAM×2、翼下にロケットポッド×4、翼上に燃料増槽などを選択搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型) / 1954年8月4日(原型機P.1A)
備考(各タイプ詳細) P.1A:サファイアエンジン搭載の原型機(2機製作)
P.1B:エイボンエンジン搭載の開発機(23機製作)
LIGHTNING F.Mk1:エイボンエンジン搭載の生産型(19機製作)
LIGHTNING F.Mk1A:F.Mk1に空中給油機能を持たせたもの(28機製作)
LIGHTNING F.Mk2:可変アフターバーナーを装備したタイプ(44機製作)
LIGHTNING F.Mk2A:F.Mk6に準ずる改良を加えたF.Mk2
LIGHTNING F.Mk3:レッドトップAAMを搭載できるタイプ。固定武装なし(70機製作)
LIGHTNING F.Mk3A:F.Mk6から翼上タンク装置を取り除いたもの(14機製作)
LIGHTNING T.Mk4:F.Mk1Aの複座型(22機製作)
LIGHTNING T.Mk5:F.Mk3の複座型(22機製作)
LIGHTNING F.Mk6:腹部に大型燃料タンクを装備(41機製作)
LIGHTNING F.Mk52:F.Mk2の転換型。サウジアラビア向け(5機転換)
LIGHTNING F.Mk53:サウジ・クウェート向けのF.Mk6(46機製造)
LIGHTNING T.Mk54:T.Mk4の転換型。サウジアラビア向け(2機転換)
LIGHTNING T.Mk55:サウジ・クウェート向けのT.Mk4(8機製作)
LAST UPDATE 2000,11,22(first Up 2000,01,30)