ラボーチキン La−15”ファンテール”

La-15 "FANTAIL" , Lavochkin

La-15
La−168原型機

 第二次大戦中に木製戦闘機LaGG−3や、 その改良型La−5/7など を生み出したラボーチキンOKB(設計局)が開発したジェット戦闘機。
 終戦直後から補助用ジェットエンジンを搭載したLa−9戦闘機の開発やジェット戦闘機原型設計の研究を行って いたラボーチキンOKBは、それまで得た経験から後退角のついた単葉機の機体設計を完成させた。それまでのラボ ーチキンOKB製原型機とは異なり、尾部からジェット排気をおこなうスタイル(それまでは胴体下部から排気を行 うスタイルだった)の機体に英ロールスロイス社から輸入したニーンエンジンを搭載した原型機La−168は19 48年前半に初飛行したと伝えられている。
 ところがニーンエンジンをコピーした国産ジェットエンジンRD45(VK−1)の生産は MiG−15戦闘機Il−28爆撃機に割り当てられ、当 機へまわされるものが無い状態であったため、同様にロールスロイス社から輸入したダーウェントエンジンを搭載 したLa−174が急遽製作された。このダーウェントエンジンはニーンエンジンよりも3割ほど推力の低いエンジ ンであったが、2機の原型機による飛行試験の結果、最大速度は6%未満の差で収まることが確認されたためダーウ ェントエンジンのコピーであるRD−500エンジンを搭載した機体をLa−15として制式採用することになった のである。
 ソビエト空軍ではMiG−15の生産に力を入れていたため、当機生産は限定的なものであったがLa−15UT Iと名付けられた複座型も製作され、単座・複座型とも1950年代半ばまで第一線で使用されていた。

機体詳細データ(La−15)
寸法(L×W×H/翼面積)9.00×8.83×不明m / 16.16m2 (全高はデータ無し)
機体重量(自重/全備)2,580kg / 3,900kg
飛行速度(最大)1,030km/h(3,000m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)13,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,100km
エンジンクリモフ設計局(?)製 RD−500ターボジェット×1基
推力 1,590kg
武装23mm機関砲×2、翼下に爆弾・ロケット弾等を搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1948年(La−168)
備考(各タイプ詳細) La-168:原型機。RR社製ニーンエンジン搭載
La-174:原型機。RR社製ダーウェントエンジン搭載
La-15:生産型単座機。NATOコード”ファンテール”
La-180:複座型原型機。La−15の胴体ストレッチ型
La-15UTI:生産型複座練習機
La-176D:La−168の発展型原型。RD45エンジン搭載
LAST UPDATE 2001,05,27