IAI クフィル

KFIR ,Israel Aircraft Industries

Kfir C7
イスラエル国防軍空軍(IDF/AF)のクフィルC.7

 1967年の第3次中東戦争に際してイスラエル国防軍が使用していた ミラージュIII戦闘機の機体や 部品の輸出をフランス政府が停止してしまったため、イスラエルは産業スパイを利用して資料を盗み出し、ミ ラージュを原型とした戦闘機を国産してしまった。これが「ダガー」戦闘機である。この国産機製造の経験を 元にミラージュ戦闘機を改良し開発されたのがクフィルである。
 エンジンはF−4ファントムIIな どに使用されているGE社製J79エンジンを使用しミラージュより3割増の推力を発揮、操縦システムも (C.2以降は)フライ・バイ・ワイヤを採用するなど近代化されている。
 イスラエル軍でのクフィルの主任務は攻撃任務であるが、国産AAMであるシャフリールを搭載して要撃機 としても使用される。(上の写真ではAAMを4発搭載しているが通常の要撃任務では2発搭載が普通で、こ のようなAAM搭載方法は行わない)
 海外セールスとしてはエクアドルに12機を輸出しているが、アメリカが米国製エンジンの再輸出を認めて いないため、これ以上の海外セールスは不可能であると思われる。また、一時期米国海軍・海兵隊がアグレッ サー(異機種格闘戦訓練)用機体として25機をリースしていたこともあった。

機体詳細データ(寸法等はクフィルC.7のもの)
寸法(L×W×H/翼面積)15.55×8.22×4.25m / 34.9m2
機体重量(自重/全備)7,300kg / 10,900〜16,000kg
飛行速度(最大)M2.3(12,000m)、M1.12(300m)
上昇率(海面上)14,000m/min
上昇限度(実用)17,700m
離着陸距離(離陸/着陸)1,450m / 1,280m
航続距離1,186km(地上攻撃時)、740km(要撃任務時)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 J79−GE−J1Eターボジェット×1基
推力8,500kg(アフターバーナー使用時)。機体内燃料容量3,240リットル
武装DEFA30mm機関砲×2(弾数各125)。翼下及び胴体下にシャフリールAAM×2、爆弾等最大6,085kgを選択搭載可能
乗員数/機体初飛行1名(単座型)、2名(複座型) / 1971年9月(原型機ネシナール)
備考(各タイプ詳細) NESHER:「ダガー」戦闘機を改造した原型機
KFIR C.1:最初の生産タイプ
KFIR C.2:空力特性改良型。カナード翼が付き、操縦系もFBWになった
KFIR TC.2:C.2の複座型
KFIR C.7:現行生産タイプ。C.2を改良したエンジン推力向上型
KFIR TC.7:C.7の複座型。一部の機体はワイルドウィーゼル任務に使用される
F-21:米軍がリースしていた機体の米軍呼称。カナード翼が小型である
LAST UPDATE 2000,11,22(First Up 2000,01,12)