潘陽 殲撃8II(J−8II/F−8II)

JIAN-JI 8II(J-8II/F-8II) , Shen Yang

J-8II
中国人民軍空軍所属の殲撃8II

 中国が独自に開発した超音速迎撃戦闘機である 殲撃8(J−8)を 元に大型レーダーを搭載できるよう改良した機体。J−8では機首部にあった空気取り入れ口を胴体側 面に移し機首レドームを大きな物に変更している。
 胴体側面に移された空気取り入れ口は F−4ファントムIIMiG−23などに似た 二次元型可変面積式となっている。胴体中央から後ろはJ−8とほとんど変わっていないが、機体最後 尾下部に取り付けられたベントラルフィンはMiG−23同様の折り畳み式に改良されている。
 大型レーダーを取り付けられるよう機体設計を施したものの、電子機器分野で立ち後れていた中国は 中国との関係改善を目論んでいた米国国防総省の手引きにより米ウェスチングハウス社製の火器管制装 置などを輸入する計画をたてていた。しかしこの件は1989年の天安門事件による禁輸制裁措置によ りご破算となってしまったので、中国の独力により開発したレーダー/火器管制装置を搭載した機体が 開発され、M型と名付けられている。このM型が部隊配備された機体の中心となっているが、搭載する 電子機器の能力が未知数であるため、その実力の程は定かではない。
 最近、中国人民軍は Su−27の導入などで 高性能戦闘機の需要を満たすことにしたため、当機の追加生産は見込まれていないようだ。

機体詳細データ(殲撃8IIM)
寸法(L×W×H/翼面積)21.59×9.34×5.41m / 43.2m2
機体重量(自重/全備)10,371kg / 15,300〜18,800kg
飛行速度(最大/巡航)M2.2(高空)、1,300km/h(低空)
上昇率(海面上)13,440m/min
上昇限度(実用/限界)20,200m
離着陸距離(離陸/着陸)670m / 1,000m
航続距離2,200km(空輸時)、戦闘行動半径1,000km(要撃任務、増槽×2使用)
エンジン潘陽製 渦噴13B(WP13B)ターボジェット×2基
推力 7,000kg×2(A/B)  機体内燃料搭載量 4,200kg
武装23ミリ連装機関砲×1(弾数200)、翼下および胴体下7箇所の武装搭載点にAAM、通常爆弾、対地ロケット弾、増加燃料タンクなどを搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1984年6月12日
備考(各タイプ詳細) 殲撃8II:略称J−8II、海外向け呼称F−8II。最初の生産型
殲撃8IIM:電子装備とエンジンを近代化した改修型。部隊配備型
LAST UPDATE 2001,04,03