ヒンダスタン HF−24マルート

HF-24 MARUT , Hindustan(HAL)

HF-24
インド空軍の記章を付けたHF−24原型機

 インド空軍の要請により開発された超音速戦闘機。アジア(旧ソビエトを除く)で開発された初の 超音速戦闘機である。
 当機の設計は第二次大戦中にドイツで数々の名戦闘機を生み出した設計者クルト・タンク博士が率 いる設計チームにより1956年から開始された。後退角のある主翼と尾翼を持ち、胴体に空気取 り入れ口を備えた機体は、英国製戦闘機 ホーカー・ハンターを 彷彿とさせるスタイルをしている。
 搭載するエンジンは英国RR社製オーフュースエンジンをライセンス化したものを使用しており、 搭載武装はアデン機関砲4門の他に胴体内に引き込める68ミリSNEBロケット弾パックが標準 装備されている他、翼下4箇所の武装搭載点(ハードポイント)に各種武装を搭載することが可 能。1970年4月には機種転換訓練用の複座型Mk.ITも完成したが、この複座型は18機し か生産されていない。
 当機開発の経験により、高性能超音速戦闘機にはもっと強力なエンジンが必要であることを学習 したHAL社であったが、当機を強力エンジンに換装するには胴体の大幅な設計変更が必要となる ことから、予算の関係もあり改良型の開発は見送られた。
 当機は現在もインド空軍の一部部隊で使用されている。

機体詳細データ(HF−24マルートMk.I)
寸法(L×W×H/翼面積)15.87×9.00×3.60m / 28.0m2
機体重量(自重/全備)6,195kg / 10,900kg
飛行速度(最大)M1.02(12,000m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)12,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
戦闘行動半径400km(H−H−H:内部燃料)
エンジンHAL/ロールスロイス社製 オーフュースMk703ターボジェット×2基
推力 2,200kg×2
武装30mm機関砲×4、胴体内引き込み式無誘導ロケット弾パック(弾数50)、翼下4箇所に武装搭載点
乗員数/機体初飛行1名(単座)、2名(複座) / 1961年6月17日
備考(各タイプ詳細) HF-24:当機の型式名。制式名称は英国式に愛称で呼ぶ
MARUT Mk.1:単座型超音速戦闘機(129機)
MARUT Mk.1T:複座型。一部の装備を撤去した転換訓練用(18機)
LAST UPDATE 2001,05,12