ダグラス F4D(F−6)スカイレイ

F4D(F-6) SKYRAY ,Douglas

F4D-1
米海軍第102戦闘機飛行隊所属のF4D−1スカイレイ

 第二次大戦終結直後、高速を発揮する機体設計としてのデルタ翼研究を航空機メーカー各社は こぞって行っていた。これはドイツから押収したリピッシュ博士の研究資料などによってデルタ 翼の有望性が認識されたためである。
 デルタ翼機といえば米コンベア社が F−106デルタダートB−58ハスラーなど を世に送り出し成功を収めているが、実は米国で最初にデルタ翼研究に手を着けたメーカーはダ グラス社であった。
 ダグラス社がD−571と名付けた最初のデルタ翼研究は米国海軍の新型迎撃機開発の要求による もので、1948年12月には原型機の発注を請け負うこととなった。油圧装置の不調などから 遅れていた初飛行も無事こなしたものの、予定していた搭載エンジンJ40の完成見込みが立たず、 原型機は暫定的にJ35エンジンを搭載していた。
 結局、J40エンジンに見切りを付けJ57エンジン搭載を1953年に決定したことで量産に 着手する事ができ、F4D−1として1956年から艦隊配備が開始された。当機は絶対速度と上 昇率の世界記録を更新しており、迎撃機としての能力は一級であったといえよう。
 1962年に米国防総省が統一名称制度を制定したため当機の呼称もF−6Aと変更されたが、 その後数年で第一線を退くことになっている。

機体詳細データ(F4D−1)
寸法(L×W×H/翼面積)13.79×10.21×3.96m / 51.75m2
機体重量(自重/全備)7,270kg / 12,300kg
飛行速度(最大/巡航)1,160km/h / 837km/h
上昇率(海面上)5,580m/min
上昇限度(実用)16,800m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,930km(空輸時、増槽使用)
エンジンプラット&ホイットニー社製 J57−P−8Aターボジェット×1基
推力 7,260kg(A/B)
武装20mm機関砲×4、胴体下および翼下に454kg通常爆弾×4、サイドワインダーAAM×2、ロケット弾ポッド、増加燃料タンクなど最大1,800kgの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行1名 / 1951年1月25日(XF4D−1)
備考(各タイプ詳細) XF4D-1:スカイレイ原型。J35エンジン搭載(2機製作)
YF4D-1:開発任務に割り当てられた機体の呼称。後にYF−6Aと改称
F4D-1:生産型機体。米海軍および米海兵隊が使用。後にF−6Aと改称(419機製作)
F4D-2:J57−P−14エンジンを搭載した近代化改修型。計画のみ
F4D-2N:F4D−2に高性能レーダーを搭載した増強型。計画のみ
F5D-1:改設計を行った改良型。F−8と の競争に負け採用されず
LAST UPDATE 2000,12,19