グラマン F11F(F−11)タイガー

F11F(F-11) TIGER , Grumman

F11F
米海軍航空隊所属のF11F−1

 第二次大戦前(1931年)に開発されたFF−1から続くグラマン社の艦上戦闘機シリーズ最後の機体 (この後、一時グラマン社製機体の採用は途切れ F−14トムキャットで返り咲 くまでその状態が続いた)。
 元となった機体は F9Fパンサー/クーガーシリー ズであるため原型機はYF9F−9の名称で呼ばれたが、全く別物と言っても良い機体であり、元の面影は ほとんど残っていない。
 胴体は発見されたばかりの面積法則(エリアルール)に基づき再設計されており、F9Fシリーズでは垂直 尾翼中程に取り付けられていた水平安定版は胴体後部に移されている。主翼付け根にあった空気取り入れ口も 胴体に取り付けられた他、主翼の外板も新技術を使用して加工されるようになっている。
 当初原型機はアフターバーナー付きのJ65−W−6エンジンを搭載していたが、このエンジンに問題が生 じたため生産型では定格を減じたJ65−W−18エンジンへ変更されている。また後に F−4ファントムIIなどに搭載され ることになる新型エンジンXJ79の開発ベッド機として2機が改修のうえ使用されている。
 1957年から部隊配備が開始されたが作戦寿命は非常に短く、1959年には F−8クルセーダーに取って代わ られ、高等訓練任務へ格下げされてしまった。しかし良好な操縦性と目立つスタイルから米海軍の曲技飛行チ ーム『ブルーエンジェルス』の使用機として選定され、その任務は1960年代まで続くことになったのである。

機体詳細データ(F11F−1)
寸法(L×W×H/翼面積)14.31×9.64×4.03m / 23.23m2
機体重量(自重/全備)6,090kg / 10,100kg
飛行速度(最大/巡航)1,210km/h / 929km/h
上昇率(海面上)1,565m/min
上昇限度(実用/限界)12,800m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,000km
エンジンライト社製 J65−W−18ターボジェット×1基
推力 3,380kg
武装20mm機関砲×4、翼下にサイドワインダーAAM×4
乗員数/機体初飛行1名 / 1954年7月30日
備考(各タイプ詳細) YF9F-9:原型機の呼称。社内呼称はG−38
F11F-1:生産型の制式名称。後にF−11Aと改称(199機)
F11F-1F:GE製XJ79エンジンを装備した改修型(2機改修)
LAST UPDATE 2001,05,01